第5回 眠れないとき、病院に相談してもいい?
「眠れないくらいで病院に行ってもいいと?」
もちろん大丈夫です。
生活を整えても眠れない状態が続き、昼間の生活にも支障が出てきたら、一度かかりつけ医に相談してください。
特に、「大きないびきをかく」 「寝ているときに息が止まると言われた」 「昼間、どうしようもなく眠い」 「夜になると脚がむずむずして眠れない」
といった症状がある場合は、不眠症とは別の睡眠の病気が隠れていることがあります。
睡眠障害には、不眠症だけでなく睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、多くの病気があります。
そして、不眠症の治療は「はい、睡眠薬を出します」だけではありません。
生活や寝室の環境を整えたり、眠れないときの行動や「眠らなければ」という考え方を見直したりする不眠症の認知行動療法という治療があります。日本睡眠学会でも治療法として用いられています。
もちろん、必要に応じて睡眠薬を使うこともあります。最近は睡眠薬にもいくつかの種類があり、その人の症状や年齢、他の病気などを考えて選びます。
自己判断で薬を増やしたり、急にやめたりせず、医師と相談して使うことが大切です。
夜中の2時に布団の中で、「どうしたら眠れるんじゃろう……」と一人で考えていても、なかなか名案は浮かびません。
夜の悩みは、昼間に相談。眠りの相談も、かかりつけ医の立派な仕事です。