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みやだい農学部が新しくなります!

自分のやりたいことがみつかる学部

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農学部長 國武 久登

食や環境への関心が高まり、食料不足や地球温暖化、海洋汚染などグローバルな課題が次々と浮き彫りになっています。一方で、農業への異業種企業の参入やデータサイエンスを駆使した最先端技術の活用など、食料生産の現場が大きく変わろうとしています。今、デジタル・テクノロジーの強みを活かしながら、新しい価値を創出できる農学人材が求められています。

宮崎大学農学部は令和7年4月に新しく生まれ変わります。これまでの獣医学・農学の専門家育成に特化した教育カリキュラムから、広範な知識をもとにした柔軟かつ論理的な思考を持って取り組むことができる能力(農学ジェネラリティ)を育成するカリキュラムに改善していきます。また、この特徴ある人材育成を確実に進めるために、1学部6学科体制から農学科と獣医学科の2学科に改革します。農学科では、入学してから本当に学びたい専門分野を選択(キャリア形成)できる「 コース制 」を導入します。本学農学部の特徴は、全国でも規模の大きな組織であり、畜産学・獣医学や水産学を含めた「農学を構成する7つの基幹分野」のすべての教員が在籍し、分野横断的な学びができることです。このことから、今、自分の将来像が見えていない方でも「自分のやりたいことが必ずみつかる農学部」と自負しています。

また、農学部が位置する宮崎県は、畜産や園芸、林業が盛んな地域であり、令和5年度の農業産出額は全国6位です。先端的な農林水産業を身近で体験することができ、「地域をキャンパスに」学びを深めることができます。さらに、西日本最大級の牧場をもつ附属フィールド科学教育センターや動物病院があり、アグリ・デジタルトランスフォーメーション(DX)関連機器を導入した実習などの実践的な教育も行っています。それに加えて国立大学法人では日本で唯一の農業博物館があり、宮崎の自然や産業、教員の研究成果に関する数多くの資料を展示しています。

宮崎大学農学部は、前身である宮崎高等農林学校が官立高等教育機関増設政策の一環として、宮崎神宮西側の船塚の地に設置されてから今年(令和7年)で101年となりました。我々は、創立百周年のスローガンである「ひなたの下で育んだ100年の農学を次世代へ」を胸に、次の百年に向けて更なる飛躍を遂げるための一歩を踏み出しました。さあ、皆さん! 宮崎の地で、生命科学や環境科学を融合した新たな農学を一緒に切り拓いていきましょう。

農学部長 國武 久登