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平成31年度宮崎大学入学式訓辞(平成31年4月3日)

訓辞

平成から令和へと元号が変わる歴史の節目にあたり、平成31年度宮崎大学入学式を行いますことは、本学の歴史にとっても極めて意義深いものがあります。満開の桜に包まれた神話伝説の地、ここ阿波岐原で入学式が行われますことを、心から嬉しく思います。

入学生の皆さん、入学おめでとう。宮崎大学は皆さんを心から歓迎します。また、ご家族の皆様もお喜びのことと存じます。重ねてお祝いを申し上げます。

本日は教育学部125名、医学部173名、工学部390名、農学部295名、地域資源創成学部95名、計1,078名の学部学生を、また、大学院修士課程では教育学研究科37名、看護学研究科8名、工学研究科133名、農学研究科56名、医学獣医学総合研究科修士課程9名、大学院博士課程では医学獣医学総合研究科博士課程30名、農学工学総合研究科博士後期課程11名、計284名、畜産別科5名、総計1,367名の新入生を迎えることができました。この中には工学部の編入学生12名、並びに33名の諸外国からの留学生も含まれています。

宮崎大学の歴史は明治17年に宮崎県尋常師範学校が設立されたことに始まります。農学部は大正13年設立の宮崎高等農林学校が始まりとされています。また、工学部は昭和19年に宮崎県高等工業学校に遡ります。
その後、昭和24年に行われた学制改革によって、当時宮崎県にあった師範学校、青年師範学校、工業専門学校、および農林専門学校を包括した宮崎大学が設置され、学芸学部、工学部、農学部の3学部で発足しています。
その後の学部改革、大学院設置などを経て、平成元年に宮崎市内の船塚地区から現在の木花キャンパスに移転しました。平成28年4月からは地域資源創成学部が新たに加わり地域に根差した大学としての機能が一層強化されました。
一方医学部については、宮崎医科大学が昭和49年に清武キャンパスに設置され、その後、昭和52年には附属病院が開院して診療活動や臨床医学の教育を始めました。その後に大学院、そして看護学科の新設を経て今日に至っています。

平成15年10月に旧宮崎大学と宮崎医科大学とが統合し、新生宮崎大学となって「世界を視野に地域から始めよう」をスローガンに新たな歩みを始めています。

宮崎大学では、このスローガンのもとに、地域活性化の中核拠点大学としての旗幟を鮮明にしています。その過程の中に研究や教育の特徴あるシーズを見付け、その成果を全日本、全世界に向けて発信できる大学でありたいと考え、全教職員が一丸となって日々努力を重ねているところです。

宮崎大学の木花キャンパスや清武キャンパス、さらには県内各地に広がる宮崎大学の実習フィールドでは、優れた研究を展開している多くの指導者に出会うことができます。新入生の皆さんには、素晴らしいと思う研究者や指導者との出会いを大切にして欲しいと思います。指導者から生涯の財産となる知識や技術を得られるように努力を続けてください。
また、心許せる友人を求めることも大切です。一度や二度は必ず親友の言葉や思いやりに救われる場面があるだろうと思います。一人で悩むだけではなく、日頃から心を開いて相談し合える友の存在はかけがえのないものとなります。

先月21日、アメリカ大リーグのイチロー選手が現役を引退しました。イチロー選手は、ドラフト4位に指名されて1992年にオリックスに入団し、目立たない選手としてスタートしました。その後日本で7年連続首位打者となり、2000年にはアメリカ大リーグに移籍して、通算19年間、45歳の今日まで、常にトッププレーヤーとして、諦めずに挑戦を続け、大活躍をしました。日頃のトレーニングを怠らない、イチロー選手の極めてストイックなプロの野球選手としての姿は人々に多くのことを教えてくれました。今日から大学生として、学問の世界に足を踏み入れる皆さんも大いに参考になることだと思います。

さらに皆さんにお願いがあります。宮崎大学で学ぶにあたり、宮崎の魅力を自分の目で発見して欲しいと思います。宮崎には素晴らしい風景や、歴史、芸術、スポーツやイベント、さらには独特の食の文化などがあります。これまで宮崎県で育ってきた人も、これから初めて宮崎で過ごす人もそれぞれの目でチャレンジしてみてください。これも一生の財産になることでしょう。
皆さんのこれから始まる大学生活が有意義で素晴らしいものになることを信じて、私の訓辞とします。

平成31年4月3日
宮崎大学長 池ノ上 克

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