宮崎大学
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2024年年頭の挨拶(令和6年1月4日)

令和6年(2024年)新年のご挨拶

皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、皆様の新年の抱負はいかがでしょうか。私自身、意を新たに、新しい年にチャレンジしたいと思っています。

ここ数年を振り返りますと、地球温暖化、異常気象、食料問題、世界各地で勃発する紛争、人口問題、環境問題、貧困問題等々と多くの課題が表出しました。その中で、宮崎大学はどうあるべきか、どこに向かうべきか、皆でしっかりと考え、方向性を提示し、協力して進んでいく必要があります。

そこで本年、2024年を見ますと、宮崎大学が法人化してから20年目の節目に当たります。統合前のそれぞれの大学の歴史を振り返ると、旧宮崎大学が設置された1949年からは75年目に当たり、また宮崎医科大学設置からも50年目という節目です。このように、今年は宮崎大学にとって大きな一歩を踏み出すにはとても"良い巡り合わせ"に違いありません。教職員の皆さん、学生の皆さん、そして多くのstakeholderの皆様、是非とも素晴らしい1年になるよう、一緒に頑張りましょう。

文部科学省の観点からは第4期中期目標・計画の3年目に入りますので、その中間評価に向けた整理と準備が必要となります。概要を少し整理しましょう。

大学全体としては、われわれが当初設定したミッション実現への戦略は着実に実行され、一部ではさらなる展開が期待されています。

まず教育の分野では、いよいよSPARC事業が始動します。また、アメリカ、韓国、台湾を主な対象とした世界展開力事業もフルに実施されます。錦本町の新キャンパスも街中キャンパスとして踏み出す最終段階に入ります。

研究では、地域中核・大学振興強化事業の感染症研究が進んでいます。これはCADICが中心となり、それを支援するために医学獣医学総合研究科とフロンティア科学総合研究センターが並走します。また、今年度の概算要求で工学部を中心に全学をあげて取り組むGXセンターの挑戦が始まる予定です。このCADIC, フロンティア、GXセンターを統合する形で、先端研究推進本部を設置しますので、研究領域のさらなる発展が期待されます。宮崎大学の5つの重点研究分野である生命、食、エネルギー、環境、共生、を融合した形で研究をさらに推進するよう、研究者各位のより一層の取り組みを期待します。それぞれの研究者は是非、新たな融合研究に挑戦していただきたいと思います。

さらに地域貢献、高度医療の提供、国際貢献に関しても、今後も継続的、重点的に進めていきます。

これらの、教育、研究、医療貢献、地域貢献、国際貢献は、将来構想である未来ビジョンfor 2040にも宣言してあります。また、それを下支えする目的で、研究、学び・教育、国際の3機構が整備されています。本年もこれらの3機構の活動をより一層充実させていく所存です。

宮崎大学は、言うまでもなく、自由・自律の精神を重んじています。経験豊富な教職員はこの伝統を大切に、教育、研究、地域貢献に邁進して下さい。また、若手教職員と学生には自由・自律の精神を引き継ぎ、大学での教育、研究を楽しみつつ、さまざまな経験を積んで欲しいと思います。ここで重要となる視点は、繰り返しになりますが、若手と学生の育成です。上位職にある教職員は、若手の自由な発想と元気な活動を可能な限り許容し、イノベーションの芽を伸ばして下さいますよう、期待します。大学執行部もこのような活動を積極的に支援していきます。また、学生目線を大切にし、学生を愛し、学生から愛される大学を前面に出していきますので、ご協力をお願いします。

2024年は、宮崎大学も、日本も、そして世界も、大きな変革が始まる年になりそうです。新年を宮崎大学で一緒に迎えたわれわれは、一つのチームであり、社会の大きなうねりを視野に、地域に根ざした大学として、一致協力して発展し続ける必要があります。教職員が、教育、研究、医療貢献、地域貢献、国際貢献の5つの貢献を自分事として深く認識し、日々の活動に取り組んでいただきたいと思います。

法人化となり20年の節目の本年が、皆様にとっても、宮崎大学にとっても、そして宮崎の地域全体にとっても 素晴らしい1年になりますよう祈念して、仕事始めの挨拶と致します。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月4日
宮崎大学長 鮫島 浩

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