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研究紹介

主な研究内容

熱工学に関する研究

 エンジンの熱効率向上のための燃焼や熱損失に関する研究,また,平成24年8月に宮崎大学に完成したビームダウン式太陽集光装置(写真)を利用した熱機関や太陽炉に関する研究を行っています.


人に優しい手持動力工具の開発

 削岩機や振動ランマなどの手持動力工具を長期間使用し続けると,手腕を介して人体に伝播する振動が原因となって,手腕振動傷害と呼ばれる様々な身体疾患をもたらす危険性があります.この研究では,工具のハンドルの低振動化を実現するために,自己同期現象を利用した新しい手持動力工具の開発を行っています.


流体の運動に関する研究

 世界最大のマルチファン型風洞(写真)を使用して大気乱流の模擬生成をするにはどのような運転をすればよいかを研究しています.ここで作られた風を使用して車体や太陽光発電システムにかかる力の特性を把握し,災害に対処する方法を模索しています.


宇宙用小型ロケットエンジン(マイクロスラスタ)と電気推進ロケットの研究

 人工衛星,とくに,大学などが製作する超小型衛星に搭載するためのマイクロスラスタ(超小型ロケットエンジン)と電気推進ロケットの研究をしています.また,マイクロスラスタの推力とその時間変化を正確に評価するために,能動制御や外乱にオブザーバを適用した推力測定装置の研究も行っています.詳しくはこちらを御覧下さい.


熱材料力学と材料工学に関する研究

 太陽熱を利用する機器の熱伝導,熱応力の実験・解析,遮熱塗料の暑熱環境改善,省エネルギー化への応用や,廃棄ガラス繊維プラスチックを再利用した多孔質セラミックスの開発とその応用など,エネルギーと資源の有効利用,環境の改善と保全に関する研究に取り組んでいます.


人工関節用インプラントの形状と材質に関する研究

 現在用いられている人工関節のほとんどは金属製であり,その材質が骨と大きく異なるため,身体からの荷重は人工関節に集中して,負担軽減した骨には骨粗鬆との現象が生じ,骨折が起こりやすくなる.本研究では,骨粗鬆を防ぐため,人工関節の形状や材質,及び,運動姿勢にともなう関節負荷の変化について検討している.


患者別計算モデルに基づく生体力学的イメージング

 我々は,生体運動器官が日常的に晒されている力学的な負荷を患者個別に評価・可視化するシミュレーション技術『Patient-specificモデルに基づいた生体力学的イメージング』を開発し,医工連携や産官学連携に基づいた異分野研究者との共同研究によって,革新的な医療機器(デバイス・ソフトウエア)の創出に取り組んでいる.


振動利用に関する研究

 機械においては振動・騒音は避けるべき現象です.それに反して,我々の研究室では,その機械振動の有効利用について研究し,振動型ミキサーや粉体フィーダなどの振動を利用した機械を開発しています.写真は,研究室で開発中の高精度連続定量型粉体フィーダ(粉体供給装置)です.この粉体フィーダは,簡単な機構を採用しながらも,毎時間の粉体排出量が一定量であり,かつ連続的に粉体を供給できる画期的な装置です.


精密・微細加工に関する研究

 主として精密・微細加工の分野に関する研究を行っています.この研究分野において,高精度・高能率加工を実現するための,マイクロ工具の開発やその製作技術の確立について研究するとともに,開発した工具を用いた加工技術や応用技術についても研究を行っています.


流体力学の工学的応用に関する研究

 圧縮性/非圧縮性/粘性流体または乱流,混相流(multi-phase flow)に対して,複雑な流れ現象とその規則性を解明するための数値解法とプログラムを開発し,流れの制御,流体機械・流体機器の最適設計など流れの物理の工学的応用を目的にする研究を行っています.


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