宮崎大学
ニュースリリース

伊藤哲教授が宮崎県文化賞(学術部門)を受賞

2021年10月20日 掲載

 令和31018日(月)、宮崎県は、令和3年度の県文化賞(学術部門)に宮崎大学農学部森林緑地環境科学科の伊藤哲教授を選んだことを公表しました。
 
 伊藤教授は本県出身の57歳。平成5年(1993年)に宮崎大学農学部附属演習林助手として採用され、造林学や森林生態学を主な専門分野としています。
 
 これまでに、「綾ユネスコエコパーク」の中核である「綾の照葉樹林プロジェクト」の関連委員会で学識経験者として委員を多く務めるとともに、2017年に登録が決定した「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」の申請にも学術部会長として関わるなど、地域の生態系保全にも大きく貢献してきました。
 
 今回は、森林の将来にわたる多面的機能を維持するため、生物多様性等に配慮した自然林再生や人工林施業の研究などにより、本県はもとより全国的な森林管理の推進に寄与した功績が高く評価され、受賞につながりました。
 
 宮崎県
文化賞は、昭和25年(1950年)、本県の文化の向上発展に特に顕著な業績を有する者を顕彰することを目的に、県及び県教育委員会が創設したもので、術、技術、芸術、文化功労、体育・スポーツの5部門があり、受賞者は今回の伊藤教授を含む2名を加えて、307名となります。

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写真:森林学会賞受賞時の学長報告(2021.5.10撮影) ※一番右が伊藤教授

ユネスコエコパーク(生物圏保存地域);

 生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始。豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。(認定地域数:131か国727地域。うち国内は10地域。)(※2021年9月現在)
 世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指している。
 認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組を進めることが求められる。(文部科学省ホームページより抜粋)

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