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ニュースリリース

工学部荒木建次特別教授が経済産業大臣賞を受賞

2023年10月24日 掲載

受賞概要
工学部 環境・エネルギー工学研究センターの荒木建次特別教授が、202210月のIEC 1906[1]20233月のIEC TC82 Golden Chicken Award[2]に引き続き、2023年度の経済産業省 産業標準化事業表彰 経済産業大臣賞を受賞しました。この賞は、日本の産業標準化の発展に顕著な功績があった個人及び事業所に対し表彰されるものです。


主要功績
IEC/TC82(太陽光発電システム)/WG7(集光型太陽光発電作業部会)にて型式認証規格(IEC 62108 Ed.3)、安全性試験規格(IEC 62688Ed.2)をはじめ合計10件の規格の作成と維持更新を行いました。また、IEC/TC82/WG2(非集光型モジュール)にて、新市場である車載用太陽電池のTR(技術報告書)2件を提案しました。両グループともプロジェクトリーダーとして貢献しました。

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最近の研究内容
工学部 環境・エネルギー工学研究センターの西岡賢祐教授および荒木特別教授を中心とする研究グループは、乗用車やトラックに太陽電池を搭載し駆動エネルギーに利用することにより、温室ガス排出削減、電気自動車の充電問題の解決、商用車の燃費改善などの研究を行い、NEDOから2件、経産省から1件のプロジェクトを受託しています。

車載太陽電池は、周辺の複雑な日影の影響を受けたり、平面を前提として理論構築された太陽電池の曲面の挙動を考慮する必要があったりするなど、工学体系を根本から更新する必要がありました。

本学は、これらの技術課題を解決し、科学的根拠に基づいた公正な試験方法、レーティング方法、技術の価値の定量化を行っております。今回表彰された功績対象である国際標準化を通じて国内産業の国際競争力を高めて参ります。

詳細:経済産業省

https://www.meti.go.jp/press/2023/10/20231016001/20231016001.html

[1] IEC(国際電気標準会議)で標準策定に関わるエキスパートに対し、顕著な功績が認められた個人に対し、IECが表彰する賞。車載太陽電池の国際標準化グループを立ち上げ、同技術の標準化の道を拓いたことが評価された。

[2] IEC(国際電気標準会議)TC82(太陽光発電部門)が18ヶ月毎に開催する総会で、この期間にて太陽光発電技術で最も活躍した個人(1名)を表彰する。「不可能を可能にする」ことから、金の卵を産む金のニワトリのモニュメントを贈ることが慣習。

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