宮崎大学
ニュースリリース

学びなおしセミナー「地域の森づくりを考える」を実施

2022年01月26日 掲載

令和4122日(土)、学びなおしセミナー「地域の森づくりを考える~生物多様性と森づくり、地域でできること~」をオンラインで開催し、20名が参加しました。

今年度で4年目を迎える本講座は、市民グループ「木花・加江田みつばちの森づくり」と本学が共催で地域の森や環境への理解を促すものです。今回は新型コロナウイルス感染症の急拡大のために、予定していた対面での開催から急遽オンラインに変更しての開催となりました。

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みつばちの森づくりの様子の紹介

前半は、はじめに生態学が専門の農学部附属フィールド科学教育研究センターの西脇亜也教授より、「生物多様性の保全~人と自然の関わり、地域の環境づくり活動~」というテーマで、生物多様性について、またその保全の仕組みと市民の関わり方の事例や自伐林業による明るい杉林の事例が紹介されました。

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講演する西脇教授

その後、農学部森林緑地環境科学科の光田靖教授より、「宮崎の森の現状とこれからの森づくり~民有林活用の視点~」というテーマで、主に現行の森林管理制度の仕組みについての説明があり、その具体策が林業振興に傾倒し生物多様性の視点が欠けているといった指摘などがありました。また、林業に適さない民有林の管理についての議論の必要性や、森林・山村多面的機能発揮対策交付金の活用について紹介がありました。

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講演する光田教授

後半のディスカッション「山主の声と現実」では、事前に寄せられた「思い入れのある山だが、遠方からの管理の難しさや管理の知識不足が問題となっている」という声や盗伐被害の現状などについて紹介された後、参加者と講師から各自の実例をもとに長年放置された森の手入れについて、伐採の際の注意点などが話されました。ボランティア団体からは、高齢化により実際の作業の担い手が不足していることなどから活動規模が縮小傾向にあるとの問題が提起され、若者への関心喚起の必要性が述べられました。

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参加者との記念撮影

後半のディスカッション「山主の声と現実」では、事前に寄せられた「思い入れのある山だが、遠方からの管理の難しさや管理の知識不足が問題となっている」という声や盗伐被害の現状などについて紹介された後、参加者と講師から各自の実例をもとに長年放置された森の手入れについて、伐採の際の注意点などが話されました。ボランティア団体からは、高齢化により実際の作業の担い手が不足していることなどから活動規模が縮小傾向にあるとの問題が提起され、若者への関心喚起の必要性が述べられました。

講座後のアンケートでは、実家の山について家族で話し合うきっかけにしたい、制度の理解が進んだ、官を含めて実効性のある議論ができたらもっと良い、などの感想が寄せられました。

宮崎大学では、このような地域との連携活動を積極的に推進し、地域に貢献していきます。



■ 令和3年度後期公開講座一覧 _ 産学・地域連携センターHP
https://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/area_cooperation/guide

・研究者データベース
西脇 亜也 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/366_ja.html
光田 靖 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100000922_ja.html

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