更新した搾乳施設(令和4年10月より稼働)

乳牛

新しい乳牛舎のミルキングパーラーは8頭1列のパラレルパーラーで一度に8頭の搾乳を行うことが出来ます。隣接するフリーストール牛舎は、将来的には搾乳ロボットを導入する予定で設計された構造となっており、また、暑熱対策としてインバータ制御による多数の大型換気扇で牛舎の短辺方向に換気(横断換気)する構造となっています。

肥育舎 乳牛舎には画像解析を中心とするICTにより、搾乳牛の個体識別(顔判別・耳標判別・模様判別)・BCS測定・跛行診断・追跡・発情発見等を自動化するための研究が、工学部や企業との共同で多数実施されています。


肥育舎全景 バーンスクレイパーやバーンクリーナーの他、自動給餌システムや自動エサ寄せロボットなど、省力的畜産を実証する設備が多数導入されています。

以前の搾乳施設

乳牛

それまで使用していた搾乳室のミルキングパーラーは、昭和41年頃に設置された、当時は最新式であったと思われる3頭2列のタンデムパーラーで、一度に6頭の搾乳を行うことが出来ました。搾乳室には、真空ポンプ、エアーコンプレッサー、バルククーラーを中心とする搾乳システムが整備されており、乳量自動計測装置や自動離脱装置を備えるほか、乳牛を使う試験に用いるため、最大、搾乳ユニット6つとバケットミルカー6つを同時に洗浄することが出来る大容量の自動洗浄装置を備えたシステムとなっていました。


肥育舎 搾乳中に給餌するための給餌システムや、コンプレッサーにより開閉する搾乳牛入場ゲートおよび搾乳位置に出入りするゲートが整備され、省力的に低ストレスで牛の移動が出来ます。また、搾乳位置の側面に自動洗浄ユニットがあり、搾乳道具の運搬も最小限で搾乳できます。異常乳を検出するための乳汁簡易検査キット(CMT変法、アルコールテスト)を常備し、現場で即時に異常乳の発見・廃棄ができます。異常乳の搾乳または試験牛の搾乳のため、バケットミルカー(6台)およびクォーターミルカー(3セット)が備えられています。


肥育舎全景 搾乳室の2階は倉庫になっており、搾乳用手袋、ペーパータオル、洗剤、消毒薬、清掃用具、搾乳機器部品などが整理されています。また、搾乳室の清掃用に高圧洗浄機を備えています。