
学生は卒業要件において、定められた授業科目を履修し、所定の単位を修得しなければなりません。大学教育は単位制度を基本としていますが、同制度は、教室での授業と授業の事前・事後の学習・復習を合わせて単位を授与することを前提としており、学生には教室で授業を受けるだけでなく、教室外においても自主的な学習を行うことが求められます。単位の計算方法は以下のように定められています。
【単位の計算方法】(宮崎大学学務規則より)
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第23条 授業科目の単位の計算方法は、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準とし、 授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、おおむね15時間から45時間までの範囲で各学部が定める時間の授業をもって1単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、各学部が定める時間の授業をもって1単位とすることができる。 2 前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究等の授業科目についてはこれらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、各学部において単位数を定めることができる。 |
上記、単位の計算方法にもかかわらず、実際には、授業時間以外の学習時間が大学によって様々であるとの指摘や1回あたりの授業内容の密度が大学の授業としては薄いものもあるのではないかとの懸念があります。「単位の実質化」とは、授業時間外の学習時間の確保、組織的な履修指導、履修科目の登録の上限設定など、学生の主体的な学習を促し、十分な学習時間を確保するような工夫のことをいいます。