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女性研究者紹介 詳細

2010/04/06

フロンティア科学実験総合センター  生理活性物質探索分野 仙波 和代 先生

1999 鹿児島大学歯学部歯学科
2003 鹿児島大学大学院歯学研究科博士課程修了
2004 大分大学医学部微生物学講座 助教
2008 
2009 宮崎大学フロンティア科学実験総合センター
    生命科学研究部門・生理活性物質探索分野 助教

研究内容について教えてください。


大学院及び大学院卒業後の10年間は、微生物学講座に所属し、エイズウイルスや狂犬病ウイルスといった、バイオハザードレベル3のウイルスの宿主応答メカニズム=感染免疫の研究を行ってきました。
現在はその経験を生かし、伊達教授の元で代謝免疫の研究をさせて頂いています。
近年社会的問題となっているメタボリックシンドロームの発症には、神経・内分泌系の関与のみならず、免疫系の破綻が深く関与していることが分かっていますが、詳細なメカニズム等は解明されていません。
免疫系からみた新たな抗肥満機構を解明し、新規の抗肥満薬の開発を目指しています。
私が研究をしていて一番楽しい時は、ああかもしれない、こうかもしれないと考えている時です。
院生時代は、不思議に思えた事は「unknown」という言葉を見つけれるまで論文を読み、unknownの内容を夜明けまで想像していた?仮説をたてていた?記憶があります。
学生時代から、男性の中に女性が数名という環境が多かったのですが、現在は女性スタッフ7名の研究室で、楽しい日々を過ごさせて頂いてます。
このように充実した毎日を過ごせるのも伊達教授のお陰で、この場をかりて心より感謝を申し上げます。

プライベートや趣味について教えてください。


私は8歳よりお琴を習っています。昨年末に、30年お世話になったお琴の先生が肺癌で亡くなり、現在は私がお琴教室を引き継いでいます。
平日は研究、週末はお琴と多忙ではありますが、両方とも自分の好きな事なので、今後も両立させていければと思っています。

これから研究者を目指す女性へメッセージをお願いします。

私より年上の女性の先生方は「結婚か研究か!」と悩み選択されてきたのではないかと思いますし、私を含め同世代の先生方は「何とか両立させたい!」と頑張っています。
次世代では「研究して、結婚して、子育てして普通」となるのではないでしょうか?
これから女性研究者を目指す方々には、人生欲張って生きて欲しい‥と思います。
何かを犠牲にして研究するのではなく、女性としての幸せも、生きがいとなるような研究も全て手に入れる気持ちを抱いて頑張って欲しいです。