ニュースリリース
2023年06月21日 掲載
令和5年6月19日(月)、一般財団法人一樹工業技術奨励会による助成先通知書交付式が宮崎大学で行われました。一般財団法人一樹工業技術奨励会は、日機装株式会社の創業者である故音 桂二郎氏と音 申吉氏(初代日機装株式会社会長)の遺志と私財をもとに、1962(昭和37)年に設立された財団です。
△ 交付式の様子
2023年度は、6つの高等教育機関に在籍する研究者の研究テーマが助成を受けることになり、本学からは李根浩准教授(工学部)の研究テーマ「エビの遊泳動作を⽤いた3D パドル式推進⼿法の創出と⽔中ロボットメカニズムへの挑戦」と内山良一教授(工学部)の研究テーマ「肺がんの早期検出と治療を支援する AI 技術の開発」が助成を受けることになり、宮崎日機装株式会社代表取締役社長で同財団の理事を務める長門祥一氏から通知書が手渡されました。
△ 宮崎日機装 長門 祥一 代表取締役社長
交付式には、鮫島浩宮崎大学長も同席したほか、宮崎日機装株式会社から清水裕之取締役にも同席いただき、代表して李根浩准教授通知書を受け取り、長門社長から「日機装株式会社の創始者と創業者の遺志を反映して、お二人のユニークで工業技術発展の可能性を秘めた研究を助成させてもらうことになりました」と、激励の言葉が贈られ、李根浩准教授からも御礼の言葉が述べられました。
△ 工学部 李 根浩 准教授
宮崎大学では、2016年に宮崎日機装株式会社と共同研究包括連携協定を締結。2019年には、同社との共同研究講座である医療環境イノベーション講座Collaboration Labo. M&Nを設置しています。2020年より世界的に蔓延した新型コロナウィルス感染症に関する研究にも着手し、2020年5月には、研究成果として、深紫外線LEDの新型コロナウイルスに対する有効性を発表し、英国科学誌「Emerging Microbes & Infections」に掲載されるなど、産学連携のロールモデルとしての先端研究を行っています。
今後も地域企業や自治体、NPO法人等と密接に連携しながら、地域社会に貢献できる先端研究を推進するとともに、未来を担う人材の教育に努めてまいります。
【参考記事】▼紫外線LEDの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する有効性を確認(2020.5.27) https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/ledsars-cov-2.html▼深紫外線LEDの新型コロナウイルス変異株に対する有効性を確認(2021.4.5) https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/edu-info/led-1.html▼工学部環境ロボティクス学科学生43人が宮崎日機装工場を見学 (2022.7.6) https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-846.html▼日機装(株)との共同研究包括連携協定に関する研究報告会を開催(2023.5.23) https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-998.html
〈一般財団法人一樹工業技術奨励会〉日機装株式会社の創業者である故音 桂二郎氏が、「天然資源の乏しいわが国にとって生産性を高めることが肝要であり、工業技術の振興をとおして国民生活の向上に寄与したい」という音 申吉氏(初代日機装株式会社会長)の遺志と私財をもとに、1962(昭和37)年11月に設立された財団。2017年にその活動の本拠地を宮崎市に移し、工業技術に関する研究等の助成を図り、日本の工業技術の進歩発展に資することを目的としていて、(1)「工業技術に関する調査および研究の助成」、(2)「工業技術に関する発明および考案の助成」、(3)「その他当財団の目的を遂行するために必要な事業」を実施しています。
PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。Adobe Readerは Adobe Readerのダウンロードページよりダウンロードできます。
PAGE TOP