和田 啓 H29(2017).4.1~ テニュア職(医学部 教授)
- 研究分野:物質科学分野
- TT期間:H24.4.1~H29.3.31
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1.略歴
- 平成15年3月 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・博士課程修了、博士(農学)
- 平成15年4月 大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻、産学官連携研究員(文科省タンパク質3000プロジェクト研究員)
- 平成16年4月 同大学 特任研究員等
- 平成20年4月 大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 助教
- 平成24年4月 宮崎大学テニュアトラック推進機構 (医学系 物質科学分野) 助教として着任
- 平成29年4月 医学部 機能制御学講座 准教授
- 令和5年4月 医学部 機能制御学講座 教授昇任
2.テニュアトラック期間中の研究分野と研究課題
- 研究分野:医学系 物質科学分野
- 研究課題:細胞レドックスバランス維持システムの分子メカニズム解明
3.研究内容
生体内では特有の反応を担うタンパク質が秩序正しく働いて生命が維持されています。私は生体内レドックスバランスの維持に必須ないくつかの系に焦点を当て、それらに関与する一連のタンパク質の高次構造、生合成、分子機能の解明に取り組んでいます(図)。
私は構造生物学(X線結晶構造解析)を柱とし、分子生物学・生化学・分光学的な手法を駆使した研究の展開により、複雑な分子メカニズムの可視化を進めています。X線は、その波長が通常の光より一万倍も短く、この光を使うことでタンパク質分子の立体構造を決めることができます。研究対象は、鉄硫黄クラスター合成の酵素群、グルタチオン代謝系、過酸化水素消去系、ウイルス感染機構等です。一見すると無秩序に見えますが、これらのターゲットに共通しているのは、”機能発現に伴う蛋白質のダイナミックな構造変化”です。これらのタンパク質の立体構造を解析し、生物学的な様々な反応をミクロな分子機械の働きとして捕らえることで、その反応の分子機構を解明しようとしています。私のポリシーは、”構造からの推定に妥協することなく、実測に徹底的にこだわる”こと。X線結晶構造解析は、あくまでツールとして用い、ターゲットの生理的な意義を追求したいと考えています。さらに、将来的にはこれらの立体構造をベースとして薬(阻害剤)を開発する”ドラッグデザイン”(SBDD or FBDD)を目指し、共同研究体制を整えているところです。
4.研究業績・外部資金獲得については和田教員のホームページをご確認ください
5.連絡先
TEL&FAX:0985-85-2992
研究室所在地:清武キャンパス 基礎臨床研究棟
(〒889-1692 宮崎市清武町木原5200)
E-mail: keiwadaを@med.miyazaki-u.ac.jpの前につけてください(悪用防止のためめールアドレスを分離させています)。 和田 教員のホームページ