100年の歴史を大切にしながら、みやだい農学部は新しいスタートを切りました
自分のやりたいことが見つかる学部
宮崎大学農学部長として、皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、本学部が「自分のやりたいことが見つかる学部」でありたい、という強い願いです。農学とは、食べ物を育てる学問にとどまりません。作物や家畜、森林や海、微生物や環境、さらには地域社会や世界の食料問題までを含む、きわめて幅広い学問分野です。気候変動の進行や食料安全保障、生物多様性の保全、資源循環型社会の構築など、現代社会が直面する課題の多くは、農学と深く関わっています。だからこそ農学部には、多様な入り口と無限の可能性があります。高校生の皆さんの中には、「まだ将来の夢がはっきりしていない」という方もいるでしょう。でも、それでまったく構いません。
本学部には、植物科学、動物科学・獣医学、森林・環境科学、水産学、食品科学、農業経済学など、多彩な分野が広がっています。講義や実験、フィールドワーク、地域連携活動を通して学ぶ中で、「これが面白い」「もっと知りたい」と思える分野にきっと出会えます。その出会いこそが、皆さんの"やりたいこと"の芽生えです。宮崎という地域は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、農林畜水産業が盛んな実践の場です。大学のキャンパスや附属フィールドは、まさに生きた教科書です。地域の生産者や企業、自治体と連携しながら学ぶことで、教室だけでは得られない実践力と課題解決力が身につきます。地域の方々とともに未来の農業や環境を考え、形にしていくことも、本学部の大きな使命です。農学は、「いのち」を支える学問です。そして同時に、「あなた自身の可能性」を育てる学問でもあります。種が土の中で芽を出すように、皆さん一人ひとりの中にある興味や才能も、適切な環境と出会いによって大きく伸びていきます。私たちは、その成長を全力で支えます。宮崎大学農学部は、皆さんが自分のやりたいことを見つけ、社会に貢献できる力を育む場所です。未来の食と環境をともに創る仲間として、皆さんをお迎えできる日を心から楽しみにしています。
農学部長 國武 久登