2019.12.12 掲載
掲載内容
12月7日に開催された日本水産学会九州支部大会において農学研究科修士2年生の引原梨里子さんが学生優秀発表賞を受賞しました。
<発表内容>
「岩牡蠣の栄養成分における地域的ならびに季節的変化」の題目で発表を行った。なお、岩牡蠣は宮崎県の特産でもある。特に岩牡蠣の脂質成分に関する報告は少なく、本研究では、水産物に多く含まれるEPAおよびDHAなどの脂肪酸、機能性として注目されている植物性ステロール類について分析を行い、貝類の呈味成分に影響を与えるグリコーゲンとの相関性について報告した。これら各成分の季節的変化に着目した場合、脂質成分とグリコーゲンの挙動は一致し、6~7月に上昇した後に一度減少し、再び1~3月頃に上昇した。この結果は、呈味成分に限らず機能性を有する脂肪酸や植物性ステロール類も岩牡蠣の旬と密接に関係があることを示し、岩牡蠣の新たな付加価値を示す研究報告である。