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農学部FD研修会が開催されました

農学部では、農学部と農学研究科修士課程の教育効果を点検するために、年2回の農学部FD研修会を実施しています。令和4年度第2回宮崎大学農学部FD研修会が2023年1月17日に開催され、農学部の教職員90名が参加しました。

今回の研修会では、令和2年度の卒業・修了生とその就職先企業に行ったアンケート結果と直近5年間のアンケート結果を総括して、コロナ禍で卒業・修了した学生の意識の変化について、農学部FD委員会委員長である佐伯雄一教授(応用生物科学科)から報告されました。

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最初に卒業生のアンケート結果の説明がありました。学部卒業生のアンケート結果については、国際性の項目を除いて良好な評価がほぼ70%以上を占める結果となったことが報告されました。これらのアンケート結果は、卒業生とその就職先で、5年間ほぼ変わっていないことが説明されました。

次に大学院修了生のアンケート結果では、国際性の評価が徐々に上昇している一方で、職務に対する能力の評価が幾つかの項目で低下傾向であることが説明されました。コロナ禍で修了した学生が、修士課程で研究の時間を満足に取れなかったことに原因の一つがあるとアンケート結果から伺えました。

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本アンケート対象者は、大学4年生、大学院修士課程2年生の1年間をコロナ禍で過ごした学年であるため、大きな意識変動が予想されましたが、卒業生については概ね大きな変化は認められませんでした。

しかし、修了生の自己評価がこの2年間で低下傾向である点において、コロナ禍での修了生の意識の変化が起きている可能性が報告され、コロナ禍後の意識変化を注視する必要があると結論付けられました。参加した先生方から、これからの教育改善に向けた意見が多数寄せられました。

*農学部では、今後も卒業生・修了生および就職先企業に対してアンケート調査を継続し、農学部の教育・指導内容の改善に活用できるように活動を行っていきます。


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