農学部 森林環境持続性科学領域の伊藤 教授、応用生命化学領域の小川 准教授がインドネシアの2大学を訪問し研究活動・講義を行いました

令和8年3月に、森林環境持続性科学領域の伊藤 哲 教授と応用生命化学領域の小川 健二郎 准教授がインドネシア・東ジャワのムハマディア・マラン大学(University of Muhammadiyah Malang:省略名称UMM)およびブラウィジャヤ大学(University Brawijaya:省略名称UB)を訪問し、学術研究交流と特別講義を行いました。
◆◆ 研究交流 ◆◆
>> 伊藤教授は3月2日から3月5日までの4日間、UBの共同研究者と森林・農地の生物多様性に関する共同野外調査を行いました。同教授のグループはこれまでも何度も共同調査を実施してきており、今回行ったのは、①家具材として需要の大きい「マホガニー」という広葉樹の植林が他の植物や鳥類にとってどのような役割を果たしているかの調査と、②環境境配慮型農業がサギ類の多様性にどのように貢献しているかの調査です。この調査を通してUBの多くの学生さんとの交流もありました。今後は、他の生き物も対象に含めたさらなる展開が期待されます。

△左:UB附属演習林のマホガニー植林地で鳥類を調査する本学農学研究科の大学院生、中央:比較対象のメルクシマツ植林地に掘れたバイク道の溝(気を抜くと滑って転びます)、右:環境調和型稲作農業の実践地におけるサギ類の生息・行動調査の様子
>> 小川准教授は、UMMとUBの食品科学の研究者との打合せも行いました。
年間を通して暑い気候のインドネシアでは、毎日の食事に香辛料が欠かせません。そこで、インドネシアで食される香辛料、あるいは香辛料としては使用されない部位・未利用素材に含まれる機能性成分を探索し、その薬理的作用を研究することで、将来的に新たな健康食品の開発を目指す共同研究計画に着手しました。本活動を通じて、日本とインドネシアの交流が増え、両国の架け橋として国際的に活躍する学生や研究者が増えることが期待されます。

△左:UBの食品研究者と研究室、右:UMMの食品研究者と研究室。インドネシア特有の食品素材について、宮崎大学で行える成分分析や薬理作用の探索を通じ、両国間での連携体制をとっていく予定です。
>> また、3月2日にはUMMで、3月3日と6日にはUBで、副学長の先生や学科長の先生を交えて、今後の学生の相互派遣交流を含めた学部間国際連携について話し合いました。

△UBでの国際交流に関する打ち合わせの様子
◆◆ 特別講義 ◆◆
3月2日午後にUMMで、また翌3月3日午後にはUBで、伊藤教授と小川准教授が特別講義を行いました。
>> 伊藤教授は、UMMの学部生に対して「生物多様性保全のための森林景観生態学」について概説的な講義を行い、UBでは大学院生向けにより専門的な「水辺林の生態学的機能とその管理」に関する最新の研究成果を紹介しました。
>> 小川准教授は、食品機能化学の基礎研究の進め方から、インドネシアにおける目の健康課題、目に良い食品素材や毎日の目の習慣など実用的な話や、腸内環境に良い食品素材を摂取することが実は目の健康にもつながることなど、食事を含む日常生活と目の健康について講義しました。
それぞれの大学での講義には100名以上の学生・大学院生が参加し、ディスカッションタイムを経て、プレゼント贈呈や写真撮影をするなど交流を深めました。
▶ 3月2日:UMMでの特別講義
伊藤教授の講義タイトル:"Introduction to Forest Landscape Ecology: Fragmentation, Isolation, and Biodiversity of Forests."
小川准教授の講義タイトル:"Eye Structure and Disease, Causes of Visual Impairment (Myopia), and the Influence of Light - Basic Eye Information"
△3月2日午後(UMM) 特別講義のオープニング・トーク。
左:小川 准教授、中央:伊藤 教授、
右:司会のWachid先生(今年3月に宮崎大学で博士号を取得されました。)
△UMM聴講学生との写真撮影
(複数の学生グループとの記念撮影が延々と続きました!)
△左:森林景観の生物多様性を語る伊藤教授、右:目の健康を語る小川准教授
▶ 3月3日:UMMでの"アンコール"特別講義
小川准教授はUMMからの強いリクエストを受けて、3月3日にも前日と別の学生さんたちを対象に2回目の特別講義を行いました!
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△3月3日午前(UMM) 小川准教授による"アンコール"講義後の集合写真
▶ 3月3日:UBでの特別講義
伊藤教授の講義タイトル:"Evaluation and prediction of the function of riparian buffer strips."
小川准教授の講義タイトル:"Food functions beneficial for eye health and gut health"
△3月3日午後(UB) 講義の様子
短い期間でしたが、今回の訪問も、とても密度が高く、収穫の多い活動となりました。
丁寧にご対応いただいたUMMおよびUBの関係の先生方、そして熱心に講義を聴き質問をしてくださった両大学の学生・院生の皆さんに感謝申し上げます。