2025.08.18
公開講座「海の学校2025」、延岡フィールドにおいて今年も開催されました
延岡フィールドでは、毎年、親子で施設に宿泊し、海の生き物を学ぶ公開講座「海の学校」を開催しています。今年度は2025年7月26日~27日に開講し、7組のご家族、17名(保護者8名、小中高生9名)が参加されました。
初日はあいにくの雨模様でしたが、室内で動物の進化やウニに関する講義を聞き、その後、実際に産卵期のムラサキウニから卵と精子をビーカー内に取り出し、受精の瞬間を観察しました。また、たった1個の細胞でできた受精卵が2細胞、4細胞、8細胞...と順に分裂する様子、口とそれに続く消化管やお尻の穴ができる様子、活発に泳ぐ幼生の姿など、顕微鏡によりリアルタイムで観察を行いました。
翌日は大潮の最干潮時間に合わせて施設裏手の荒磯に出かけ、磯の生物の採集を親子で協力して行い、採集した多くの生物を分類し、それらの特徴や種名を学びました。まさに、"実物を見て知ることに勝るものなし"、子供も童心にかえった大人も、海の生き物の神秘や多様性、ありのままの姿を学ぶことのできた講座でした。
2日間という短い時間ですが、参加のご家族が泊りがけで、一緒に学ぶことのできる「海の学校」は、子供どうしの交流だけでなく、日々、子育てに奮闘する親御さんたちの交流にも活かされています。
来年度も7月の大潮の土日に開催予定ですので、海の生き物を楽しく親子で学びたい方や、子育ての情報共有や子供さんの進学のことを考えたい方は是非、「海の学校」にお越しください。
△ウニの受精の瞬間を観察する親子の皆さん
△干潮時に荒磯に出て、付着生物や潮だまりの生き物を採集する親子の皆さん