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2025.07.31

海洋生命科学コースによる水産食品微生物学の講師として、農林水産省 九州農政局の職員および環境に配慮した農業に取り組む長﨑海咲 氏をお招きしました

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海洋生命科学コースの専門科目「水産食品微生物学」(担当 田岡教授)では、毎年企業や行政の方をお招きし、講義を行っています。

本年度はこれまでに霧島酒造による焼酎講座を実施し、7月11日(金)には農林水産省九州農政局 宮崎県拠点 地方参事官室の菊池祥子 氏と、宮崎市田野町で環境に配慮した野菜の生産やカフェを経営する長﨑海咲 氏にお越し頂きました。

前半では、九州農政局 宮崎県拠点地方参事官室の菊池氏より「みどりの食料システム戦略の実現に向けて」について概説いただきました。

気候変動や大規模自然災害増加などの日本の現状に対し、みどりの食料システム戦略の実現に向けた取り組みとして農林水産業・食品産業の持続的発展や食料の安定供給の確保、有機農業の拡大等について説明がありました。

菊池氏からは、化学農薬・肥料を減らして生産した農産物などの「環境に配慮した食品を選ぶ」、食品ロス削減のための「てまえどり」、地域内で生産・消費する「地産地消」の3テーマについて協力が呼びかけられました。
宮崎県拠点地方参事官室は、県内農業者との意見交換や現場の課題等の情報収集を行い、課題解決に向け取り組んでおられます。

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△九州農政局職員 左:神田 氏 右:菊池 氏

後半では、地元宮崎県宮崎市田野町で環境に配慮した野菜の生産をされている、みさき農園の長﨑海咲(ながさきみさき)氏より農園の取組について概説いただきました。

みさき農園では年間60品目ほどの野菜を生産されており、農園で使用する土は、牛糞堆肥・ぼかし肥料・有機石灰等を使用した栄養たっぷりの土にこだわり、期間中は化学農薬・化学肥料を使用しない、少量多品目の栽培方法に取り組まれています。

栽培した野菜は、直売所や野菜マルシェなどでお弁当としても販売され、同じく田野町で経営されているカフェでも料理の材料として提供されています。
カフェでは、みさき農園で育った野菜をメインにランチやスムージーを提供しており「土から口まで」をモットーに、土作りから育てた野菜の四季折々の料理が楽しめるそうです。


大好きな地元で大好きな家族と過ごしながら農業を行い、農業や田野町の魅力を伝えるとともに、お客様に「おいしい」「幸せになりました」と言われることが長﨑さんにとってのやりがいであり幸せだとお話しされました。

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△みさき農園・カフェ経営 長﨑海咲 氏