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2025.10.31

森林緑地環境科学科(旧課程、現森林環境持続性科学コース)で海外研修が実施されました

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2025912日から29日まで、森林緑地環境科学科(旧課程、現森林環境持続性科学コース)3,4年生13名が海外研修でドイツ、チェコを訪問し、ヨーロッパの森林、林業に触れて見聞を深めました。

ドイツ研修は鹿児島大学、岩手大学などと連携協定を締結しているドイツ バーテン=ヴュルテンベルク州のロッテンブルク林業単科大学が実施しているサマースクールに参加する形で実施し、チェコ研修は宮崎大学農学部と学部間交流協定を締結しているメンデル大学(南モラヴィア州ブルノ市)林業・木材学部の協力で農学部森林環境持続性科学領域の伊藤教授、櫻井准教授が実施したものです。

 

ドイツ研修

一行は913日にドイツ・フランクフルトに到着し,15日からはじまるサマースクールに参加しました。前半はロッテンブルク・アム・ネッカー市にあるロッテンブルク林業単科大学を中心に,大学でのドイツの森林に関する講義を受け,大学の演習林でドイツの森林管理の実態や森林土壌について説明を受けたあと,シュヴァルツヴァルト一帯の森林の災害史跡や製材所,森林から木材を収穫する素材生産事業体の現場や木質バイオマスを燃料とする地域熱供給施設などを見学しました。

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15 日にはバート・ヴィルトバート市にある林冠散策路を見学。バリアフリーアクセスの展望台でドイツの森林を上から観察。

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Sebastian Hein 教授による講義「ドイツの林業と森林管理」

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Günter-Rauch 社の素材生産現場。本社,伐採現場,熱供給施設など,さまざまな場所を見せてもらいました。

ドイツ研修の後半はフライブルクに移動し,森林教育施設の「森の家」,市有林,州立森林研究所を見学し,主に市⺠と森林との触れあい森林教育について学びました。またフライブルク近郊を巡り,森林・林業にとどまらず農業や鉱業も含めた地域社会の歴史と文化についても広く学びました。

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△「森の家」で小学生向けの木工プログラムを体験。ドイツの小学生vs.日本の大学生,結果はいかに?

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△フライブルク近郊のシャウインスラント鉱山跡を見学。研修期間中に仲良くなった他大学の学生とも話がはずみました。

チェコ研修

ドイツ研修参加の他大学の皆さんと別れ,一向はフランクフルト,プラハを経由し,メンデル大学があるブルノ市へ移動しました。

24日からメンデル大学林業・木材学部での研修です。通訳兼ガイドの方がついたドイツと違い,ここからは全部英語での会話になりました。キャンパスツアー,研究所や演習林の見学,低地モラヴィアの自然保護区の見学など,さまざまな森林を巡り,いろいろな話を聞くことができました。

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Radek Pokorný 准教授からメンデル大学の紹介をしていただきました。

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△森林工学科を見学。ハーベスタのシミュレータを体験させてもらいました。

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演習林ではPokorný 先生からチェコの森林管理技術,実験中の水循環の測定などについて講義。

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△低地モラヴィアでは森林内の二酸化炭素濃度の分布や気温,湿度の微妙な変化を測定する観測ステーションも見学しました。

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Pavlina Simkova 副学部⻑の案内で市内見学。シュベルビルク城跡からブルノ市街を一望。もともと洪水が多発していた南部の低地を治水によって開発した歴史を教えてもらいました。

 

こうして29日,17日間の研修を終え,皆無事に日本に戻ってくることができました。

参加した学生たちにとっては,とても大きな経験になりました。研究,日常生活,さまざまな面で日本とまったく異なるヨーロッパでの体験をもとに,さらに大きく飛躍してくれることを期待しています。

ドイツ,チェコ,日本でそれぞれご助力いただいた多くの方々に御礼申し上げます。

森林環境持続性科学コースでは,令和8年度以降も学部間連携協定校であるメンデル大学を中心に,ヨーロッパ研修を構想しています。

研修中はいろいろなお楽しみもありました!

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△街中の自由行動。景色そのものが新鮮です。

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△料理も飲み物も、聞いたことがないものがいっぱい。

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△ブルノの街ではちょうどお祭りをやっていました。

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△メンデル大学では懇親会も開催していただきました。