「第2回 都城泉ヶ丘高校SSH実験教室」開催レポート

~子どもたちの「なんで?」を「なるほど!」に変える1日~

2025年7月24日(木)、都城泉ヶ丘高等学校にて「第2回 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)実験教室」が開催されました。本イベントは、宮崎大学工学部とアマテラスガールズプロジェクトが連携し、小中学生に理科の魅力や工学の世界を楽しく体験してもらうことを目的としています。

午前中の事前学習 ~高校生が“教える側”の学びを体験~

当日の午前中には、実験のアシスタントを務める都城泉ヶ丘高校の高校生(TA)たちを対象に、宮崎大学工学部の菅本 和寛先生(水のマジックショー担当)と吉野 賢二先生(半導体講座担当)による事前学習会が行われました。

高校生たちは、午後に向けての実験内容や流れ、注意点などについて講義を受け、自分自身が深く理解した上で、小・中学生にわかりやすく伝える方法を考えました。

TAとしての役割をしっかりと果たすため、熱心に準備に取り組む姿が見られました。

実験教室:五感で楽しむサイエンスの世界

午後からはいよいよ小中学生向けの実験教室がスタート!

【小学生対象】

「水を使ったマジックショー」

講師:宮崎大学工学部 菅本 和寛先生

逆さにしてもこぼれない水、水中シャボン玉、割れないシャボン玉…

身近な水を使った不思議な化学現象を、目で見て、体験して、楽しみながら学ぶ講座となりました。参加した子どもたちは「水でこんなことができるなんてびっくり!」「家でもやってみたい!」と目を輝かせていました。

【中学生対象】

「半導体って何?」

講師:宮崎大学工学部 吉野 賢二先生

普段何気なく使っているスマートフォンやゲーム機。その中で大活躍している「半導体」の正体に迫る講座。吉野先生のわかりやすい解説と実験を通して、参加した中学生たちは、目に見えない“電気の流れ”の世界を楽しく体感しました。

それぞれの講座では、泉ヶ丘高校のTAの皆さんが参加者一人ひとりに寄り添い、安心して実験に取り組めるようサポートしてくれました。

エンジニアリングカフェ:未来の自分を描く時間

実験のあとは、大学生や高校生とケーキを囲んで語らう「エンジニアリングカフェ」へ。

「どんな高校生活を送ってるの?」「大学ってどんなところ?」「理系って難しい?」と、子どもたちからたくさんの質問が飛び交い、年齢や立場を越えた温かな交流の時間となりました。

「理系っておもしろいと思った」「こんな先輩みたいになりたい」

そんな声がいくつも聞かれ、参加者にとって“理系の未来”がぐっと身近になった1日となりました。

おわりに

今回の実験教室を通して、「学ぶことは楽しい」「伝えることで学びが深まる」という実感を、子どもたちも高校生TAも、そして大学の先生方も共有することができました。

ご参加いただいた皆さま、温かく見守ってくださった保護者の皆さま、そして会場をご提供くださった都城泉ヶ丘高校の皆さまに、心より感謝申し上げます。

今後もアマテラスガールズプロジェクトでは、理系分野への興味と可能性を育む場づくりを続けてまいります。