【開催レポート】アマテラスガールズプロジェクト × オープンキャンパス2025

「理系の未来」と出会う1日が、宮崎大学で開かれました

2025年8月8日、宮崎大学工学部にて、女子中高生とその保護者・教員等を対象とした特別イベント「アマテラスガールズプロジェクト in オープンキャンパス2025」を開催しました。
理系の世界にふれる実験体験や、現役女性技術者との出会いを通じて、参加者一人ひとりが「未来の自分」と向き合う、充実した一日となりました。

自分の手で科学を体験!選べる2つの講座

午前のメインプログラムは、「アマテラスサイエンス体験講座」。2つのテーマから希望の講座を選び、大学の先生や学生と一緒に、本格的な実験や観察に取り組みました。

  • A講座:半導体って何?(講師:吉野賢二先生)
    暮らしを支える半導体の正体を学びながら、センサーやICチップの仕組みに触れる実験を実施。身の回りの「見えない技術」に興味津々の声があがりました。
  • 当日は大学生のお姉さん、お兄さんが実験をフォロー。楽しそうに、でも真剣に実験に取り組む姿が見られました。
  • B講座:花の色素で、白い個体の正体を調べよう!(講師:菅本和寛先生)
    花から抽出した色素を使いpHや反応を使って、白い個体の正体を調べる実験を実施。美しい色の変化に歓声が上がり、科学の面白さを実感する時間となりました。
  • また冒頭には、風船をふくらませる実験も実施。とても長い筒状の風船を一瞬で膨らませたり、化学反応で風船がどんどん膨らむ様子など、化学の魅力を体感することができました!

少人数制での体験により、教員との距離も近く、積極的に質問する参加者の姿が印象的でした。

大学生OGのリアルな話に引き込まれるキャリア講演会

午後は、宮崎大学工学部を卒業し、現在は技術系の職場で活躍する 佐伯夏名さん によるキャリア講演会を開催。
大学時代の過ごし方や進路選択で迷ったこと、就職してからの気づきなど、率直な言葉で語られるリアルな話に、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

挑戦することで生じる失敗よりも、何もしないことから生じる本質の見えなさの方が怖い。
「迷っている時こそ、いろんな人と話してみよう」

という言葉の一つ一つにに、未来に悩む中高生たちの背中が押されているようでした。

企業紹介とエンジニアリングカフェで、未来の自分を想像する

その後の企業紹介では、宮崎県内企業の技術者の方々が登壇。

清本鉄工株式会社様、株式会社デンサン様が登壇。
仕事内容や女性技術者の活躍事例が紹介され、理系進路のその先を具体的にイメージする時間となりました。

さらに、「エンジニアリングカフェ」では、大学生や企業の技術者と少人数で自由に語り合う交流タイムが実現。
「理系って難しそうだったけど、話を聞いて挑戦したくなった」「大学生活ってどんな感じ?」「就職活動ってどんなふうに進むの?」といった質問が飛び交い、世代を超えた対話が生まれました。

参加者の声(抜粋)

  • 「実験がすごく楽しかった!将来のことを考えるきっかけになった」
  • 「大学生や社会人の話が聞けて、自分の進路が少し見えた気がする」
  • 「もっと理系について調べてみたくなった」

おわりに

本イベントは、単なる体験にとどまらず、「科学の楽しさ」や「未来の自分」を想像するきっかけとなる1日となりました。
アマテラスガールズプロジェクトでは、今後も理系進路を目指す女子生徒の背中をそっと押すような学びの場をつくっていきます。

ご参加いただいた皆さま、そしてご協力いただいた関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。