理系の未来を開く宮崎大学附属中学校でサイエンスキャラバン開催!
理系の未来を拓く 中学2年生向けサイエンスキャラバン
2025年2月19日(水)、宮崎大学附属中学校にて「サイエンスキャラバン」を開催しました。 本イベントは、キャリア教育の一環として、中学2年生を対象に、大学の研究者による講演を通じて、理系進路の魅力を伝えることを目的としています。
イベント概要
- 開催日: 2025年2月19日(水)
- 会場: 宮崎大学附属中学校 アリーナ
- 対象: 中学2年生(約140名)
- 講演テーマ: キャリア教育及び大学の研究内容
今回のキャラバンでは、宮崎大学工学部の准教授である 大榮 薫 先生 と 前田 幸重 先生 にご登壇いただき、それぞれの研究内容やキャリア形成についてお話しいただきました。
イベントレポート
大榮 薫 先生:「キャリア形成と理系進路選択」

講師プロフィール
大榮先生は、宮崎県出身の宮崎大学工学部准教授。幼少期から理科実験が好きで、大学では研究の道へ。現在は、環境汚染金属除去やレアメタルの回収技術の研究を行っています。
講演内容

- キャリアのお話: どのようにして研究者の道へ進んだのか
- スマホに使われている元素記号: 私たちの身近なスマートフォンに含まれる元素
- SDGsと研究内容: 持続可能な社会と科学技術の関係
- 吸着剤〜活性炭〜: 環境浄化技術としての吸着剤の役割
- 吸着現象〜吸着と脱着〜: 汚染物質の除去に関わる科学
- ヒ素公害: 過去の環境問題とそれを解決するための研究
生徒たちは、「スマホに含まれる元素」という身近な話題に強く興味を持ち、大榮先生の研究が社会とどのように結びついているのかを学びました。
前田 幸重 先生:「最先端研究と社会への貢献」

講師プロフィール
前田先生は、東京都出身の宮崎大学工学部准教授。東京大学で物理学を学び、原子核の不思議に魅了され、加速器を用いた実験研究を行っています。
講演内容

- 私達は原子からできている: すべての物質の基本となる原子の話
- 原子核を知ることは宇宙の多様性の起源を知ること: 原子核の構造と宇宙の進化との関わり
- 加速器の説明: 物理学研究に欠かせない巨大な実験装置
- 原子核の不思議〜三体力〜: 核力の三角関係とは?
- 原子核のクラスター構造: 原子核の特殊な結びつき
- 学生時代の話: 研究者を目指したきっかけや大学生活のエピソード
特に「加速器」の説明では、大規模な実験装置の写真や日本にある装置の数など映像を交えて話が進み、生徒たちも興味を持ちながら聞いていました。
質疑応答
講演の最後には、活発な質疑応答が行われました。
生徒たちの質問
- 「工学部は卒業後にどんな就職先がありますか?」
- 「難関大学に入るために、中学時代にどのような勉強をしていましたか?」
研究者のリアルな体験談を直接聞くことができ、生徒たちにとって貴重な機会となりました。
生徒たちの感想
生徒の声
- 理系の様々な学部の具体的なイメージを持つことができました。
- 専門的な内容も多くて難しいところもあったけれど、知らなかったことを知れてとてもワクワクした。
- 中学時代・高校時代の過ごし方を参考にしたいと思った。
- 理系を選択すると就職の幅が狭くなると思っていたけど、実は幅広い選択肢があると知ることができた。
- 将来のことを考えるきっかけになった。
- プレゼンテーションを行う際に、文字を大きくしてもらったり、色を濃くしてもらえたら見やすかったと思います。
生徒たちからは、理系進路に対する理解が深まったとの声が多く寄せられました。特に、研究者のキャリア形成や大学での学びについて具体的なイメージを持つことができた点が好評でした。
イベントを終えて
今回のサイエンスキャラバンを通じて、生徒たちは理系進路の魅力や、大学での学びの面白さを実感することができたのではないでしょうか。
「理系進路に興味が湧いた!」 「もっと大学での研究について知りたい!」
といった声も多く寄せられ、私たちにとっても大変嬉しい機会となりました。今後もアマテラスガールズプロジェクトは、理系進路に関心を持つ中高生をサポートしていきます。
次回のイベント情報は公式HPやSNSでチェックしてください!