2024.12.09
獣医学科の岡林環樹教授による公開講演会が開催されました ~重症熱性血小板減少症候群(SFTS)~
12月3日(火)、宮崎大学農学部L103教室において宮崎大学産業動物防疫リサーチセンターの岡林環樹 教授による「SFTSってなに?ネコと仲良く暮らすための人獣共通感染症の理解」の公開講演会が開催され、学生および関係者が参加しました。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、SFTSウイルスによって引き起こされる感染症で主にマダニによって媒介されると考えられていました。
日本国内では2013年に人で初めての症例が報告され、重症の場合は最悪死に至ることもあり、非常に危険な感染症です。鹿や猪などの野生動物が自然界でこの病原体を維持しており、犬や猫などのペットも感染/発症することがわかってきました。そして、その発症したペットから人へ感染することが明らかになってきました。
岡林教授は、ネコやイヌ、ヒトが仲良く暮らすためには、人獣共通感染症について、どういった知識・意識・行動が必要か、ヒトの医療現場や動物取扱者における基本的な対策には正確な知識、感染経路の遮断が重要で、ワクチン・治療薬の必要性についても話されました。
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