吉永尚紀講師の講演が「週刊医学界新聞(看護号)」で紹介されました

吉永尚紀先生によるTT制度に関する講演が、8月に熊本で開催された日本看護研究学会(日本で一番古い看護系学会)のシンポジウム:「次世代の看護研究者育成の波を作る」の中で行われ、本学のTT制度の紹介をして頂きました。その内容が週刊医学界新聞(看護号)で紹介されたので報告致します。学問分野としての看護学系の若手教員の人材不足を解消できる一つの方策として注目されました。

オンライン記事:医学書院/週間医学界新聞第3290号 2018年9月24日

以下にその一部を抜粋します。
 2012年に日本看護科学学会が39歳以下の若手学会員を対象に行った調査では,研究時間,研究能力,研究指導者不足を主な理由に,若手研究者の89%が自身の研究活動に自信を持ってはいなかった。日本の看護研究者として初めてテニュアトラック制度の対象となった吉永尚紀氏(宮崎大)は同調査の見解を踏まえ,教員数確保の必要性から博士号未取得の人材が多いと背景を説明。一方で,「若手研究者は研究環境の改善を待つばかりでなく,研究者として自らキャリアを考える必要がある」と述べ,手段の一つとして同制度の活用を提言した。同制度は博士号を取得後10年以内の若手を対象に,研究者として5年間の任期付き雇用の後,審査を経て常勤職を得られる仕組みで,他の学問分野では総合大学を中心に研究者のキャリアの一つとしてすでに定着しつつある。氏は,高レベルの教育力と研究力を求められる看護系大学教員にとって,キャリアの初期に研究に集中可能な期間を確保する同制度のメリットを強調した。