國武久登農学部長が農学部附属 次世代農学教育研究センター 延岡フィールドを視察しました
令和7年8月22日(金)、國武久登農学部長が宮崎大学農学部附属-次世代農学教育研究センター-延岡フィールド(水産実験所)で実施された臨海実習等を視察しました。
延岡フィールドは、農学部の木花キャンパスの所在する宮崎市から北へ約100km 離れた延岡市赤水地区に位置しており、施設には学生実験室や研修室、宿泊室のほか2隻の実習船や飼育設備が整備されており、隣接する海岸では、生物採集や実習船を利用した乗船実習を通じ、宮崎沿岸の多様な海洋生態系や水産現場を活用した教育・研究活動を行っています。
この日行われた延岡フィールド臨海実習では、フィールド周辺の海域に棲む生物を採取し、分類学の基礎知識を実物から学びました。まず、水産実験所前の磯場にて採集を行い、ウニやナマコなどの棘皮動物やエビカニなどの甲殻類、貝の仲間であるウミウシ、ゴンズイの群れやカサゴなどの魚類、約30種類の様々な生き物を採集することができました。
△臨海実習(生物採集)の様子
次に、実習船「くろしお」に乗船し、赤水湾周辺で海洋観測やプランクトンネットによる浮遊生物の採集を行いました。
△プランクトン採集の様子
1985(昭和60)年から40年間、農学部附属延岡フィールドで実施される臨海実習等に貢献してきた実習船「くろしお」(総トン数8.5トン、定員25名)が経年劣化により引退することとなりました。くろしおを操縦する道下保(みちした たもつ)技術職員は、38年操縦士を務められ、この日8月22日が最後の航海となり、長きにわたりご尽力いただきました。
△道下 技術職員と実習船くろしお
延岡フィールドでは、臨海実習で採集した生き物を展示する水族館展示や公開講座、親子参加型の臨海実習など、子供から大人までを対象に、海の魅力や水産業の大切さを発信する社会貢献活動を展開しています。
これからも様々なイベントを開催予定ですので、是非ご参加ください。
△延岡フィールドの実習生および農学部教職員
関連記事・イベント一覧
・延岡フィールド水族館2025:https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/news/information/2025-4.html
・海の学校2025:https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/news/information/2025-6.html
・魚をさばく2024:https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/news/information/2024-3.html
・海を知る2025:https://www.miyazaki-u.ac.jp/manabi/drhrd/extension/2025-1/sea2025.html