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【研究成果】猫ヘパドナウイルスをB型肝炎の動物モデルとして利用できる可能性を示唆

医学獣医学総合研究科博士課程2 Maya Shofaさん、農学部獣医学科4年 大川暁穂さん、農学部附属動物病院 金子泰之准教授、農学部獣医学科 齊藤暁准教授による研究成果が発表されました。

▼研究成果はこちら
 https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.02.04.527117v2

猫ヘパドナウイルスはヒトのB型肝炎ウイルスに類似したウイルスで、猫で慢性肝炎を引き起こします。日本国内初の感染例を同定するなど国内外で先行して研究を進めているところです。

▼日本初!ネコのB型肝炎近縁ウイルスが発見されました(2022.3.25)
 https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/edu-info/b-1.html

一方で、このウイルスが感染する際に用いる受容体(レセプター)については不明なままでした。

そこで今回、その分子の同定に取り組み、B型肝炎ウイルスと同じ分子をレセプターとして用いること、また、ネコ由来分子だけではなくヒト由来分子についてもレセプターとして用いることを示唆する結果を得ています。

さらに、B型肝炎の治療薬が猫ヘパドナウイルスについても有効であることを示したことから、今後猫ヘパドナウイルスをB型肝炎の動物モデルとして利用できる可能性が示唆されました。

▼齊籐准教授からのご報告
 https://twitter.com/saiaka3/status/1622115287297589249?s=20&t=TmTIW7n7FkcBYUAnb9Uf0A


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