2024.10.03
海洋生物環境学科の田岡洋介教授が國武久登農学部長を訪問し、研究活動について報告しました
10月1日(火)に田岡洋介教授が國武久登農学部長に高鍋町の牡蠣不漁問題について報告を行いました。
田岡教授は漁獲量の減少が既に危惧されていた2015年に高鍋町と連携の上、現地調査を行いました。当時の調査結果と2024年現在、牡蠣資源が枯渇している現状から、お二人はこの問題について、猛暑の影響や海水質の変化が原因のひとつと考え、特に牡蠣生息域の海水の濁りに着目しました。牡蠣の主要な餌は植物プランクトンですが、海水の濁りによる日射量の低下、光合成の阻害によるプランクトン現存量の低下の可能性。また、栄養塩が乏しい清浄な海水質が、プランクトン増殖の足かせになっているのではないかなど、その要因について意見交換しました。このような現場海域の大きな変化・地域資源である天然牡蠣資源を守る取り組みとして、今後は行政との連携も見据えた現地調査が必要であり、その展望についても意見交換しました。