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2026.07.08

葉緑体発達の新たなブレーキ役を発見~稲葉教授が國武農学部長と意見交換を行いました~

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宮崎大学農学部 農学科応用生命科学領域の稲葉丈人 教授の研究グループと理化学研究所 豊岡公徳 上級技師らの研究グループが、葉緑体発達の新たな調節因子を発見したことを踏まえ、令和877日(火)、稲葉 教授が國武 農学部長と意見交換を行いました。植物生理学研究室(稲葉教授)の学生9名が中心となって行ったもので、卒業論文および修士論文の成果です。

植物細胞が持つ光合成装置・葉緑体の発達は、「アクセル役」と「ブレーキ役」の働きにより環境に応じて適切に調節されています。今回の研究では、モデル植物・シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)が持つ構造のよく似た一群の B-BOX タンパク質※1(別 名 COL タンパク質)が葉緑体発達のブレーキ役であることを発見し、アクセル役として知られる GLK タンパク質※2と協調して葉緑体発達を調節していることを明らかにしました。

 

【※1】B-BOXタンパク質(BBXB-BOX と呼ばれる亜鉛フィンガーモチーフを持つタンパク質。B-BOXはタンパク質間相互作用やDNAとの相互作用に関与すると考えられている。今回調査したBBXタンパク質は開花誘導因子 CONSTANS に似た構造を持つため、CONSTANS-LIKECOL)とも呼ばれており、本文中ではその呼称を使用した。

【※2】GLK タンパク質葉緑体発達調節のアクセル役因子の一つで、核にコードされた光合成関連遺伝子の発現を誘導することが知られている。

 

この成果は、2026619日、植物科学分野のトップジャーナルの一つである「Plant Physiology」の電子版に掲載されました。

 

 

論文情報:
題名:Multilayered regulation of chloroplast development by single B-BOX CONSTANS-LIKE and GOLDEN2-LIKE proteins in Arabidopsis
著者:Kotaro Kakuda, Mari Abumi, Hiroko Kinoshita, Mami Higashi, Hibiki Shiiba, Shiho Shimizu, Shogo Kuramoto, Fumika Nishida, Karin Kawajiri, Kagari Sakugawa, Mayuko Sato, Kiminori Toyooka, Yasuko Ito-Inaba and Takehito Inaba* (*責任著者)
掲載雑誌:Plant Physiology(雑誌HP, https://academic.oup.com/plphys
DOI: https://doi.org/10.1093/plphys/kiag406

 

プレスリリース:https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20260630_02_press.pdf

 

研究者データベース(稲葉丈人):https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100000653_ja.html

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△意見交換の様子