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第29回日本行動医学会学術総会で「優秀演題賞」を受賞しました。

2022年12月12日

12月10日(土)、11日(日)に大阪大学で開催されました第29回日本行動医学会学術総会で、安全衛生保健センター教員によるポスター発表「医学教育がヘルスリテラシーと健康リスク認知方略に及ぼす影響」が「優秀演題賞」を受賞しました。

 日本行動医学会は、行動医学の研究・教育の促進、発展を目的として設立された学会で、行動医学の知識と技術は私たちの健康や疾病の予防、健康の促進、病因の解明、診断、治療、リハビリテーションにも役立てられています。

<受賞演題の概要>

 本研究は、大学生を対象として無記名自記式の調査研究を行いました。内容はまずヘルスリテラシー、つまり健康に関する情報を入手・理解・評価・活用する能力を調査しました。

次いで健康に係る多様なリスク事象の認知方略、特に本研究では結核やエイズ、肥満といった学生生活での健康と生命に関わる12種類の健康リスク事象での発生確率推測値と真値との誤差に注目しました。

その結果、ヘルスリテラシーでは医系学部生を含む大学生全体の能力水準が国内の一般市民より高水準であり、また健康リスク事象に対する発生確率推測では、全体の傾向として、滅多にないことはリスク認知が極めて困難であり、ありふれたことはリスクを軽視するという認知方略(パターンや法則性)を認めました。その枠組みの中ではありますが、医系学部学生が有意により正確な認知を示しました。

これらのことは、我々がヘルスリテラシーや健康リスクを認知するといった健康に関連する能力で、大学教育、医学教育が極めて重要であることを示唆していると結論付けました。

 当センターでは、これからも学生さんや教職員、そして地域の皆様の健康づくりに役立つ研究に取り組んで参ります。

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