ニュースリリース
2022年11月16日 掲載
本学の医学獣医学総合研究科博士課程2年生 Maya Shofaさん、農学部獣医学科 齊藤暁准教授、大阪大学ならびに国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センターの共同研究チームは、カニクイザル感染モデルを用いることで、ジカウイルス粘膜感染はウイルス血症や症状を示すことなく高レベルの免疫の誘導につながり、サルを皮下ルートによる攻撃接種から防御することを初めて示しました。また、これらのサルで誘導される中和抗体は広域なウイルス株に対して有効であることを明らかにしました。本研究により、ジカウイルス粘膜感染による高い感染防御能力の誘導が明らかになりました。この研究成果は、2022年11月13日にMDPI社が発行する国際学術誌『International Journal of Molecular Sciences』で公開されました。
●ジカウイルスは主に蚊によって媒介されるが、粘膜を介した感染も多数報告されている●今回、カニクイザル感染モデルを用いることでジカウイルス粘膜感染によって誘導される感染防御能力について調べた●粘膜感染させたサルではウイルス血症やジカウイルス感染症に特有の症状は認められず、その後の皮下ルートによるウイルス接種によるウイルス血症、症状を完全に防御した●粘膜感染させたサルで誘導された中和抗体は、幅広いジカウイルス株の増殖を阻害した
▽詳細はこちらから▽・プレスリリース 2022/11/16https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20221116_01_press.pdf
・研究者データベース齊藤 暁 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100002260_ja.html
・宮崎大学大学院医学獣医学総合研究科http://www.miyazaki-u.ac.jp/ijudaigakuin/index.html
【原論文情報】論文タイトル・Repeated intravaginal inoculation of Zika virus protects cynomolgus monkeys from subcutaneous superchallengehttps://www.mdpi.com/1422-0067/23/22/14002
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