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ニュースリリース

土呂久公害講演会 告発から47年 母校で語る

2018年11月28日 掲載

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↑公演中の齋藤氏

平成30年11月13日(火)に行政・大学・民間が土呂久公害について共同で取り組んだ初のイベントとなる講演会、「土呂久公害~風化させない~」を齋藤正健氏を講師に迎え「土呂久公害の教訓を次世代に引き継ぐ」をテーマにして宮崎大学附属図書館にて行った。

齋藤氏は、本学教育学部を卒業後に教師となり、赴任先の小学校で土呂久地区の児童に体調不良が多いことを不審に思い、自ら住民に聞き取り調査を行いその被害状況をまとめて、ヒ素による鉱害を告発した。

宮崎地域志向型一貫教育の一環である「地域学入門Ⅱ」の中で、土呂久でフィールドワークを実施したことがきっかけとなり、県内で起きた悲惨な公害の実態を知らない学生へのアプローチを目的として、学内での開催となった。

講演では、齋藤氏がまとめた公害の惨状や聞き取り調査の際に録音した被害者の肉声を流し、当時の様子を伝えるとともに、地域住民や支援者のもと、現在では自然がよみがえった美しい土呂久について語られ、参加者は映し出される画面に見入っていた。

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↑熱心に耳を傾ける参加者

齋藤氏は、「土呂久にはもう笑顔が戻ってきている。若者の手が入ってくれれば発信できることがたくさんある。つらい鉱害を乗り越えて、心優しい人々が暮らす自然豊かな土呂久はこれからの環境教育の場にふさわしい」と力強く語った。

斎藤氏は47年前の11月13日に土呂久公害の告発を行っており、今回、母校である宮崎大学で同じ日に講演を行うことは48年目への新しい一歩になった。

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↑講演後、記念写真に応じる國武副学長(一番左)と講師の齋藤氏(左から二番目)

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