工学技術者知識講座

 社会人になるために、大学の間に身につけておくべき知識や素養を学ぶために工学技術者知識講座を課外授業の講座として開講します。企業や公的機関から招聘した講座講師により、実践、経験および理論に基づいた生きたキャリア教育講義を行ってもらいます。技術者として企業等で働くために必要な専門知識・技術以外の広範な知識・素養を講義テーマとした講座とします。特に、企業人として重要なコミュニケーション力・チームワーク力、社会性・責任感・倫理、企業人としての考え方・心構え・マナー、企業の現場と企業活動の知識などを身につける講義内容を重視します。

 工学技術者知識講座に参加して修了すると、参加・修了の実績が『キャリア・ディベロップメント証明書』に自動的に記載されます。

1 工学技術者知識講座の開講時期と受講方法

 年に2回程度の講座を開講予定です。全て受講すると、学部4年間で8回の講座が、また修士課程修了まででは、12回の講座が修了でき、キャリア・ディベロップメント証明書に記載されることになります。開講時期は9~12月と2~3月で、土日・祝祭日または長期休暇期間を利用する予定です。

 1回の講座で、2~4人の企業等からの講師を招聘し、1コマ90分間の講義を3~5コマ行います。講義90分間の中で、講師講演は60分間を予定し、その後質問票などによる講師との質疑応答に30分間を充てています。

 参加学生の皆さんは1回の講座の講義ごとにA4サイズの所定書式のレポートを提出します。3~5回の講義のレポート全てを提出した場合に、その回の工学技術者知識講座を修了したと認め、キャリア・ディベロップメント証明書に記載します。やむを得ない都合で聴講できない講義が合ったときには、講座修了後に、e-ラーニングシステム“メディアサイト”にアップロードされたストリーミング教材を視聴して、欠席した講義のレポートを作成して下さい。必ず全ての講義のレポートを提出することが講座修了の条件ですので、守って下さい。なお、キャリア・ディベロップメント証明書への記載はレポートを全て提出した時点で自動的に行われるので、学生の皆さんがWeb入力する必要はありません。

2 講義の事例

 講義はキャリア形成に役立つものであれば内容を限定せず、社会人・技術者として必要な広い知識を網羅して講座を開講します。ただし、宮崎大学の学生支援部キャリア支援課が就活セミナーや就活支援として行っているエントリーシートの書き方や面接の受け方などの就職支援については、工学技術者知識講座の対象にしません。あくまでもキャリア形成学習が目的で、下に講義内容の例を挙げます。

1) 技術者に必要な知識を身につける

  • 企業の社会的責任(コンプライアンス、環境保全など)
  • 職業人としての倫理と行動
  • リスク管理と安全対策
  • 技術者に必要な法規知識(製造物責任(PL)法、拡大生産者責任(EPR)、労働安全衛生法など)
  • 知的財産権(産業財産権、著作権)

2) 職業人として活躍するための基本能力を磨く

  • 社会人として必要なマナー
  • ソーシャル・スキル&コミュニケーション・スキル
  • プレゼンテーション・スキル
  • プロジェクトマネジメント(PM)・スキル

3) 企業での仕事の現場を知る

  • 企業の組織と役割
  • 企業紹介:企業の仕事の実際
  • 新規事業・製品開発への取り組み方
  • 地域でのベンチャー・ビジネス
  • 製品開発の考え方や実例
  • 生産活動:生産の合理化の考え方や実践例
  • 品質管理と品質保証の考え方や実践例
  • ISO9001およびISO14001について

3 受講修了後に提出するレポートについて

 工学技術者知識講座の聴講終了後に下のレポート様式をダウンロードして、講座で実施された講義ごとにA4用紙2ページのレポートを書き、講義数分を全てまとめてクリップで止めて提出下さい。

  • レポート提出先:工学部教育研究支援室(工学部A棟3階A301、電話58-7863)

【レポート様式のダウンロード】

 レポート作成には、下のPDFファイルまたはMicrosoft Wordファイルのどちらかを使用して下さい。ただし、Wordファイルの場合は書式を変更せず入力し、必ず2頁に収まるようにA4用紙に印刷し、印刷物を提出下さい。

お知らせ

このページの先頭へ