宮崎大学
ニュースリリース

地元で水揚げされた魚815種掲載「新・門川の魚大図鑑」が完成

2021年07月07日 掲載

本学では、2017年6月に門川町と包括連携協定を締結し、様々な連携事業を実施しており、この度、連携事業の一つとして実施してきたプロジェクトにより、大図鑑『新・門川の魚図鑑 ひむかの海の魚たち』が5年の歳月を経て完成しました。

本図鑑は、「さかなのまち」として知られてきた門川町(湾)周辺の魚類多様性を学術的に証明し、門川町の魅力を発信することを目的として製作されたものです。門川町役場をはじめとする地域の方々の多大な協力を得ながら、農学部准教授の村瀬敦宣をはじめ延岡にある水産実験所において研究をしている宮崎大学生等が相当な時間をかけて地元で採れた魚一つ一つを撮影し、作成した地域に密着した図鑑となっています。

この図鑑の最大の特徴はその魚種の多さです。沿岸(水深約0m~40m)でとれた魚種644種、陸棚(水深約20m~110m)でとれた魚種186種、深海(水深約200m~363m)でとれた魚種88種の合計815種が掲載されています。

さらに、3段階の水深で分けられたそれぞれの環境別に魚類を紹介していて、立体的に門川の海の多様さと、それぞれの環境に生息する魚種の違いを知ることができるようになっていて357ページにおよぶ大作となっています。

7月1日より販売が開始されたほか、門川町のふるさと納税の返礼品としても採用され、同町へのふるさと納税10,000円につき一冊が返礼品として贈られることになっています。

図鑑の表紙
代表的な魚を紹介するページ

浅場の魚を紹介するページ
深海魚場の魚のページ

また、販売開始に併せて実施した特別セミナー「門川の海の魅力」では、村瀬准教授から、今回の調査会域より広範囲におよぶ東京湾(魚種:約700種)や北海道全域(魚種:約800種)などと比較をしながら、いかに門川湾周辺の海が多様性に富んだ魅力的な海域であるか説明されました。また、緒方悠輝也さん(農学工学総合研究科博士課程1年)からは、魚の写真を撮影する際に必用とされるヒレを立てる作業などについて、動画を用いてわかりやすく説明され、今回の図鑑がどれほどの時間を費やして製作された大作であるかが手に取るようにわかる内容でした。

村瀬敦宣准教授
緒方 悠輝也さん

本学附属図書館における「新・門川の魚図鑑展示会」は、7月20日(火)まで実施予定としています。その後、宮崎大学まちなかキャンパス(宮崎市若草通アーケード内)において、726日(月)から83日(火)まで展示会を実施する予定としていますので、沢山の皆様のご来場をお待ちしております。

展示スペース
門川の魚かるた

Get ADOBE READER

PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerは Adobe Readerのダウンロードページよりダウンロードできます。

文字サイズ 標準 拡大


PAGE TOP

宮崎大学
MENU CLOSECLOSE