宮崎大学
ニュースリリース

宮崎大学土呂久歴史民俗資料室オープン

2020年07月10日 掲載

 令和2629日(月)、教育学部・地域資源創成学部棟内に設置する「宮崎大学土呂久(とろく)歴史民俗資料室」がオープンし、一般の方々や報道機関関係者へ公開された。

 宮崎大学では、地域で活躍するために必要な知識や能力を身に付ける「宮崎大学地域教育プログラム」を実施している。その一環として、高千穂町土呂久地区(宮崎県)で学生実習を3年間実施してきたことが契機となり、大学内に資料室を設置することとなった。

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収集した資料を使って説明する川原氏

 当日訪れた人々は、本資料室の開設にあたって資料の収集や整備をされた土呂久の記録作家川原一之氏より、収蔵されている資料について説明を聞きながら、貴重な資料を思い思いに手に取って確かめ、土呂久公害の被害者支援をしていた方が涙を浮かべる姿も見られた。

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沢山の資料を前に胸を熱くする公害被害者支援の方

 報道機関からの取材に対して、國武副学長は、「土呂久には、環境・地域教育として学ぶべきものが多くある。公害を乗り越え、今の自然豊かな風景が蘇るまでの過程や、今直面している過疎の問題など、土呂久公害を知らない学生にはもちろん、地域の方々へも調査・研究・学習に広く利用してもらいたい。」と述べた。

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取材を受ける國武副学長

 資料室では、土呂久村落史や公害関連資料約80000点を収蔵している。古くは銀山として栄え、砒素による公害を経験し、現在の美しい土呂久を取り戻すまでの歴史を、時系列に沿って分類された豊富な資料を通して感じることができる。公害に関する資料も多く収蔵され、当時の新聞記事や発行物、被害者からの聞き取りテープや土呂久に関するドキュメンタリー番組なども取りそろえている。また、土呂久公害による教訓を生かした研究成果をもとに、インドやバングラデシュをはじめとするアジア地域の環境改善に貢献している本学の功績についても学ぶことができる。

閲覧は無料。平日午前9時から午後5時のみ開室。見学希望の際は、事前予約が必要。

予約先:宮崎大学産学・地域連携課 地域人材係
電話:0985-58-7250  E-mailchiikijinzai@of.miyazaki-u.ac.jp

土呂久砒素公害(とろくひそこうがい) 
高千穂町岩戸の土呂久地区の旧土呂久鉱山で約30年間(途中休山の時期あり)行われた亜ヒ焼きによって製造されていた亜ヒ酸煙害や水質・土壌汚染の影響で、周辺住民が慢性ヒ素中毒症などを発症した公害。
1971年に地元の小学校教諭の調査によって発覚し、1975年に鉱業権を引き継いでいた住友金属鉱山に対して裁判を開始。15年かけて和解した。

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