豚の体重が見えるメガネ"スカブター"と応用-川末 紀功仁-

講義概要

　カメラを用いたAI技術は、今後ますます進化し、様々な分野で重要な役割を果たすことが期待されています。さらに、三次元カメラの導入により、従来の2次元カメラでは捉えることが難しかった立体的な情報を取得することが可能になります。これにより、より高度な画像処理や物体認識が実現され、様々な産業分野への応用が広がります。 宮崎県は畜産が盛んな地域であり、畜産王国と呼ばれています。宮崎大学では，AI技術を畜産分野へ応用するさまざまな研究が実施されています。牛や豚などの家畜の健康管理において、カメラとAIを組み合わせることで、動物の体調や行動をリアルタイムで監視し、異常な挙動や病気の早期発見が実現できます。ここでは、本学で開発されている３Dカメラを用いて豚の体重を推定する技術を紹介します。