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平成28年度宮崎大学入学式訓辞(平成28年4月4日)

平成28年度 訓辞

希望に満ちた鮮やかな新緑の中で、宮崎大学の平成28年度入学式が開催できますことを、心から嬉しく思います。

入学生のみなさん、ご入学おめでとうございます。宮崎大学はみなさんを心から歓迎し、お祝いを申し上げます。また、ご家族の皆様もお喜びのことと存じます。重ねてお祝いを申し上げます。

本日は教育学部127名、医学部170名、工学部384名、農学部288名、地域資源創成学部で96名、計1,065名の学部学生を、また、大学院修士課程では教育学研究科35名、看護学研究科12名、工学研究科144名、農学研究科76名、医学獣医学総合研究科修士課程10名、大学院博士課程では医学獣医学総合研究科博士課程31名、農学工学総合研究科博士後期課程13名、計321名、総計1,386名の新入生を迎えることができました。この中には工学部及び農学部の編入学生13名、並びに42名の諸外国からの留学生も含まれています。

宮崎大学の歴史をみますと、最も古くは教育学部で、明治17年に宮崎県尋常師範学校が設立されたことに始まります。農学部は大正13年設立の宮崎高等農林学校が始まりとされています。また、工学部は昭和19年に宮崎県高等工業学校にさかのぼります。

その後、昭和24年に行われた学制改革によって、当時宮崎県にあった師範学校、青年師範学校、工業専門学校、および農林専門学校を包括した宮崎大学が設置されました。当初は学芸学部、工学部、農学部の3学部で発足しています。

その後の学部改革、大学院設置などを経て、平成元年に市内の船塚地区から現在の木花キャンパスに移転しています。今年の4月からは地域資源創成学部が新たに加わり地域に根差した大学としての機能が一層強化されました。

一方医学部については、宮崎医科大学が昭和49年に清武キャンパスに設置され、その後、昭和52年には附属病院が開院して診療活動や臨床医学の教育を始めました。その後に大学院、そして看護学科の新設を経て今日に至っています。

平成15年10月に旧宮崎大学と宮崎医科大学とが統合し、新生宮崎大学となって「世界を視野に地域から始めよう」をスローガンに新たな歩みを始めました。今年ですでに12年が経っています。

一昨年の平成26年に、教育学部が130周年、農学部が90周年、工学部が70周年、医学部が40周年というそれぞれが歴史的な節目を迎えました。これらの各学部の節目の年数を合わせて合計すると330年になることから、330を冠した「宮崎大学創立330(サンサンマル)記念事業」が、菅沼前学長のリーダーシップの下に展開されました。大学関係者を始め本事業に賛同いただいた地域の皆様から多大なご支援をいただき、330記念交流会館を木花キャンパスの一角に建設することができました。宮崎県産の杉材を多く用いた美しい木造建築物であります。学生や教職員のみならず地域の皆様にも様々なイベントに大いに活用してもらっています。

宮崎大学では、スローガンに掲げる「世界を視野に地域から始めよう」のごとく、地域活性化の中核拠点としての旗幟を鮮明にし、その成果を全日本、全世界に発信していくことを目指して、全職員が一丸となって日々努力を重ねています。昨年11月、本学農学部の村上昇教授が専門分野で著しい成果を上げた研究者にのみ贈られる紫綬褒章を、現職の教授として本学では初めて授与されました。このことは、本学に学び、後に続く多くの研究者に希望と夢を与えることとなりました。このように本学では素晴らしい先駆的な研究を展開している数多くの指導者に出会うことができます。

新入生の皆さんには自分が素晴らしいと思える研究者や指導者を、ぜひ自分の目で見つけて欲しいと思います。あらゆる意味でメンターとして尊敬できる指導者との出会いを大切にしてもらいたいと思います。

もちろん同時に心許せる友人を求める努力も必要です。一度や二度は必ず親友の言葉や思いやりに救われる場面に遭遇することがあるだろと思います。一人で悩むだけではなく、日頃から心を開いて相談し合える友の存在はかけがえのないものとなります。

さらに皆さんにお願いがあります。ここ宮崎の地で宮崎大学に学ぶにあたり、宮崎のここが大好きだと言うところを、ぜひ探し出して欲しいと思います。

宮崎県には、未だ知られていない、埋もれたままの素晴らしい風景を始め、歴史や芸術、スポーツやイベント、宮崎ならではの食の文化などがあります。ありとあらゆるものに目を開き、宮崎の素晴らしさを求めて欲しいと思います。

これまで宮崎県で育った人も、本学入学を機会に初めて宮崎県で過ごす人もそれぞれの目でチャレンジしてください。今後の長い人生のなかで、宮崎大学に籍を置いて、大好きになった宮崎の何かが、皆さんの一生の財産になるものと信じます。

結びに宮崎大学に学び、学問に向き合う楽しさを味わえる幸せを、支えていただく家族の方をはじめ多くの人々に感謝しながら、精一杯真摯な態度で大学生活を送ってもらうことを期待して、私の訓辞といたします。

平成28年4月4日

宮崎大学長 池ノ上 克

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