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2022年年頭の挨拶(令和4年1月4日)

2022年年頭の挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
皆様には清々しい初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 本年の仕事始めにあたり、まず昨年を簡略に振り返り、次に本年の目標と決意を述べたいと思います。

 昨年、日本にとっても世界にとっても、新型コロナウイルス感染症に伴う社会的打撃が最も大きい出来事であったと思います。その中にあって、東京オリンピック、パラリンピックを実施したことは大きな話題でありました。私自身は、スポーツの持つ大きな力を改めて実感できました。
 上記に加えて、宮崎大学にとって大きな出来事は、2期6年間に渡り宮崎大学を主導した「池ノ上体制」が大きな成果とともに終了したことでしょう。本当にご苦労様でした、ありがとうございました。10月からは新たな執行部が業務を引き継いでいます。また昨年は、第3期中期目標・中期計画に関しても最終年度でありました。その中間評価では高い評価を得ることができましたし、加えて、外部資金獲得状況も良好であったと思います。各部局、それぞれの強みを活かし頑張った成果であり、高く評価できる内容です。ありがとうございました。
 このような実績を受け、いよいよ令和4年が明けました。新たな執行部体制で迎える初めての新年であり、また、4月からの新しい第4期中期目標・中期計画が始まる年でもあります。宮崎大学全体で、意を新たにして、着実で素晴らしいスタートを切りたいと切に思います。

 このスタートに当たり、改めて宮崎大学の立ち位置を確認したいと思います。我々のモットーは「世界を視野に 地域から始めよう」です。頭を挙げて世界を望みつつ、それだけでは足元が覚束なくなりますので、頭を垂れて足元の宮崎をしっかりと見つめる、そのような地に足を付けた活動が必要である、というスローガンです。そこで、それぞれの学部、研究科、センター等の部局に於いては、今一度、それぞれの部局の宮崎における立ち位置を確認いただき、その上で、これまでの教育・研究・社会貢献を更に発展させていただくようお願いいたします。これから始まる第4期中期目標・中期計画の書類と宮崎大学未来Vision for 2040も是非ご一読ください。

 さて、ヨーロッパで近代的な大学が興った時、その成り立ちには2つの流れがあったそうです。一つはイタリア、ボローニャ大学で、学びたい学生がギルドを作り、専門家である教授を雇って学んだという流れです。そしてもう一つはその後に興ったパリ大学をはじめとする流れで、教授がギルドを組んで学びたい学生に教えたのだそうです。この二つ、学生主体、教授主体の流れを意識することは、現在の大学運営においても重要だと考えます。
 学生は、宮崎大学の最大のステークホルダーであり、最も若く、柔軟な脳と、豊富なエネルギーを持っています。そのような学生の意見、学生の持つ新たな視点は大学を発展させるためにも極めて重要です。是非、学生目線を大切にして、学生を深く組み入れた教育、研究、社会活動を推進していただきたいと思います。
 同時に、知を提供し指導する教職員も宮崎大学の歴史を作る重大な役目を担っており、重要なステークホルダーです。根幹となる教養を提供し続けることと、世界の、日本の、そして宮崎の知をリードすること、この知の専門家が世界を視野に羽ばたけるよう、我々執行部も一緒になって頑張っていきたいと思います。

 2022年の新年に、宮崎大学に居合わせた我々は、同じボートに乗った一員であり、少なからぬご縁で結ばれた運命共同体です。「世界を視野に 地域から始めよう」のスローガンのもと、本年も力を合わせて様々な活動を推し進めていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いします。

令和4年1月4日
宮崎大学長 鮫島 浩

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