宮崎大学
ニュースリリース

最先端のスマート農業を世界に発信 ~ 海外3大学が宮崎大学 住吉フィールドを視察 ~

2026年02月25日 掲載

宮崎大学は、2025年度「さくらサイエンスプログラム(JST)」に採択され、タイ王国およびインド共和国の理工系学生・教員10名を招へいし、2026年2月15日から22日までの8日間、国際科学技術研修を実施しました。

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▲視察に訪れた海外研修生ら

さくらサイエンスプログラム」とは、アジアをはじめとする諸外国の優秀な若手人材を日本に招き、最先端の科学技術や研究現場を体験してもらうことを目的とした国際交流事業です。
短期間で集中的な研究交流を行い、将来的な共同研究や人的ネットワークの形成に繋げることを目指しています。

今年度の参加大学は、インドのVellore Institute of Technology、タイのPrince of Songkla University及びびRajamangala University of Technology Srivijayaの3大学です。
担当教員である工学教育研究部 ティティ ズイン 教授は、「本学では、一過性の交流で終わらない『国際人材の循環』を目標に、同プログラムを継続的に実施してきました。実際に本プログラムを契機として本学の大学院生として再来日し、研究を継続する事例も生まれています」と話します。

活気あふれるポスターセッションと共同発表

2月20日に開催した国際交流シンポジウムでは、各大学の研究成果に加え、滞在期間中に取り組んだ共同プロジェクトの成果を発表しました。ポスターセッションでは、画像処理技術やAIの農業応用などをテーマに、専門分野を越えた活発な議論が行われました。
将来的な国際共同研究や人的ネットワークづくりに繋がる有意義な意見交換となりました。

▼ポスター発表でセッションする海外研修生の様子

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AIによる乳牛健康管理システムを視察

▼現地研修先となった住吉フィールド
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▲農場管理について説明する小林准教授

2月20日、農学部附属 次世代農学教育研究センター 住吉フィールドを訪れ、AIとIoTを活用した乳牛健康管理システムの現地視察を行いました。

本システムは、牛の顔や体表模様を画像認識によって個体識別し、歩行データや採食行動の変化を解析することで健康状態を数値化するものです。解析結果はリアルタイムで遠隔確認が可能で、経験に依存しない高度かつ効率的な農場管理を実現します。

次世代農学教育研究センターの 小林 郁雄 准教授は、近年の飼料価格の高騰などによって、畜産経営を取り巻く環境が厳しさを増す現状に触れながら、次のように説明します。住吉フィールドは、文部科学省から「九州畜産地域における産業動物教育拠点」として認定されており、全国的な教育・研究機能を担う重要な拠点です。教育研究機能を維持しながら安定的な牧場運営を継続するためにも、AIやIoTを活用した省力化・高度化技術の実証は、ますます重要不可欠な取組になると考えています。

▼現実にデジタルを重ねるメガネ(MRグラス)   ▼MRグラスの映像を遠隔から確認できる様子

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▼研修について率直な感想を話す海外研修生    ▼海外交流や研究について感想を話す宮崎大学生

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参加した海外研修生からも、「農学系を専門とする自分にとっても、このようなシステムは初めてで、非常に感動しました」といった声が上がるなど、農工連携による社会実装研究の現場に非常に高い関心が寄せられました。 

異文化交流

研修の最後には、それぞれの国で親しまれている料理を調理し、参加者全員で味わう文化交流プログラムを実施しました。研究活動に加えて文化的な背景を共有することで、相互理解と信頼関係の深化にも取り組みました。

▼各国の料理をともに味わう海外研修生、宮崎大学生たち

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最後に

本プログラムを長年担当する工学教育研究部のティティ教授は、次のように意気込みを語ります。
「さくらサイエンスプログラムは、単なる短期交流ではありません。宮崎大学の強みである異分野融合による地域課題解決型研究を世界と共有し、ここでの交流を契機に、国際人材の交流次の共同研究に発展させたいと考えています。そして、住吉フィールドを世界最先端のスマート農場にして、宮崎から持続可能な農業モデルを発信していきたいです。」

宮崎大学では、AI・IoTを活用した農工連携をもとに、地域課題の解決に向けた研究と、国際人材の育成・循環を一体的に展開しています。
今後もアジア地域とのネットワークを強化して、世界を視野に、実践力を兼ね備えた次世代の理工系人材の育成に取り組んでまいります。

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