ニュースリリース
2026年08月05日 掲載
2026年7月28日(火)、東郷メディキット株式会社 執行役員 東井上 昭洋(ひがしいのうえ あきひろ)氏をゲスト講師にお迎えし、第53回ミヤダイミライ塾(テーマ:『世界ブランドを日向から -「宮崎で働く」を考える-』)が開催され、オンラインを含め50名を超えるみなさまにご参加いただきました。
東井上氏は宮崎県西都市出身。宮崎大学工学部を卒業後に東郷メディキット株式会社へ入社。開発部門に配属後、主に安全機構付き静脈用留置針の開発に従事され、現在は、外注購買部門の部門長としてご活躍されています。
講演では、子どもの頃からのものづくりへの思いや、SFや音楽に熱中した学生時代を振り返りながら、地元への愛着と現在の会社とのご縁によって開発部門に進んだ経緯が、ユーモアを交えて紹介されました。
事情があり県外に出る選択肢がなかった東井上氏は、教授の紹介をきっかけに、当時宮崎県が行う産学官連携事業に参画していた日向市(当時は東郷町)の同社へ入社。開発部門では、血管内治療に特化した医療機器の研究開発に従事されました。開発テーマに対して自らのアイデアを具現化した製品を世の中に広めたいとの思いを胸に製品化に挑戦。数々の試行錯誤を経てチームで開発した「安全機構付き静脈用留置針スーパーキャス5」は、現在、世界20カ国以上の医療現場で使用されるまでに成長しています。同社の全製品ではさらに拡大して50カ国以上にも上り、この実績について東井上氏は、「設立時から世界ブランドを目指してきた創設者の熱意、そこから醸成された企業文化があったからこそ」と振り返りました。
また、東井上氏は「何かを創ることが自分のアイデンティティ」と強調。その上で、住み慣れた宮崎で社会人としての一歩を踏み出すことには大きな意義があり、「宮崎で働く」という選択は、自身の生き方や価値観を見つめ直す機会にもなるとの考えを示されました。事前に寄せられた質問についても講演の中で触れられたほか、当日参加者からの質問にも回答いただきました。
『宮崎で賃金格差を縮小し、働く人材を増やすためには』をテーマに行われたグループディスカッションでは、賃金格差という大きな課題に対し、参加者がそれぞれの立場から考えを出し合いました。その中で、「地域内での消費行動による経済循環の重要性」や「地域の魅力づくり、情報発信の強化」など、地域活性化に向けた方策について意見交換が行われました。
最後に、グラフィックレコーダーの小川綾氏(ワカツタ)が講演の要点をまとめたグラフィックレコードをその場で披露し、参加者から歓声が上がりました。
参加者にとって、地方で働くことや地方の未来について改めて考える機会となりました。
今後の開催予定につきましては、下記URLにてご案内いたします。https://www.miyazaki-u.ac.jp/kscrs/sangaku/event/miraijuku.html
ミヤダイミライ塾少子高齢化や事業承継問題など、地域が抱える課題が多様化するとともに、地域において分野を超えたノウハウの共有・連携などの重要性が高まっていることを背景に、宮崎のさらなる活性化に向けて議論を深めていくことを目的としている。宮崎県や宮崎県工業会、宮崎県商工会議所連合会、宮崎オープンシティ推進協議会の後援を受けて実施するもので、学生のみならず一般の方も無料で受講できるようにしており、高校生から地域住民までが一緒になって宮崎の未来について考える講座となっている。令和7年度は計7回開催し、延べ学生106名、教職員70名、公共団体等職員48名、企業等職員27名、その他52名の計303名が参加した。毎回、対面形式とオンライン形式を併用するハイブリッド形式で実施しているため、自宅からでも視聴が可能となっている。受講料無料。
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