宮崎大学
ニュースリリース

綾中学校が修学旅行で宮崎大学を訪問

2020年10月15日 掲載

令和2年109日(金)、綾町立綾中学校(宮崎県)2年生2クラス49名が修学旅行の一環で宮崎大学を訪問し、「自然エネルギー講座」および「平和講座」を受講した。

新型コロナウィルスの影響で修学旅行を県内で行う小中学校が増えるなか、本学では公益財団法人宮崎市観光協会と連携し、工学部の吉野賢二教授および永岡章助教が講師を務め、自然エネルギー講座を実施した。講座では、快晴日数が全国的にも上位である宮崎県の特性を生かして実施している研究紹介を行うとともに、キャンパス内にある集光型太陽光発電システムの視察を行い、常に太陽を追尾しながら発電効率を高めるための研究が紹介された。

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キャンパス内を移動する様子
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説明をする永岡助教

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講座を聞く様子
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集光型太陽光発電システム視察の様子


また、本学附属図書館において実施している「宮崎基地特攻資料展」を訪れ、戦史研究家で今回の資料展を企画・監修している稲田哲也氏(南九州文化研究会)が講師を務める「平和講座」を受講。現在の宮崎空港が戦時中は海軍航空隊の基地であり、そこに全国各地から集まった20歳前後の130名を超える優秀な若者が特別攻撃隊として飛び立ったことなど、本県で起こった特攻隊の悲劇について学んだ。

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説明をする稲田氏
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講座の様子

その他、多くの日本人が命を落としたと同時に、38名のアメリカ兵が宮崎県内で撃墜されたことが原因で命を落としたことなどについても稲田氏から説明され、「戦争により日米両国が苦しい時代を過ごした。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、宮崎で起こった事実を知って欲しい。そして、戦争を起こさないためには、家族や友人に感謝するとともに、身近にいじめなどがあれば、それをなくそうとすることから始めて欲しい」と中学生に対して強いメッセージが送られ、受講した中学生からは「聞いたことは衝撃的なことばかりで、いかに戦争が残酷であるかよくわかった」などの感想が寄せられた。

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米軍の装備品について説明する稲田氏
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遺書などが書かれたパネルを見つめる生徒

宮崎大学では、今後も10校の小学校の修学旅行を受け入れる予定で、地元宮崎県の歴史や魅力などを伝えるなど、コロナウィルスの影響の中でも対応できるプログラムを提供して、これまで以上に地域に貢献できる大学を目指していくこととしている。

【宮崎基地について】
昭和18年に利用が開始され、短期間訓練基地や南方戦線への中継基地として使用された。昭和19年10月からは台湾沖航空線への中継基地となり、戦局が悪化した昭和20年3月21日、宮崎基地からの特攻隊第一陣である第一銀河隊が出撃。5月25日の第十銀河隊に至るまで未帰還機44機131名が散華した。現在は宮崎空港や航空大学校となっている。

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