宮崎大学
ニュースリリース

宮崎大学まなびなおしセミナー「地域の森づくりを考える」を実施

2021年02月02日 掲載

 令和3年1月23日(土)、宮崎大学学びなおしセミナー「地域の森づくりを考える~ミツバチ目線で考える蜜源と森づくり~」をオンライン形式で開催し、全国各地から39名が参加した。
 今年度で3年目を迎える本講座は、市民グループ「木花・加江田みつばちの森づくり」と宮崎大学が共催で地域の森や環境への理解を促すために開催している。例年はキャンパス内の会場で実施し、懇親会やグループワークを含む内容であったが、今年度は感染症予防のためオンラインのみで開催した。

 前半は、日本のミツバチ研究の権威である玉川大学名誉教授で養蜂産業振興会代表理事を務める佐々木正巳氏をゲストに迎え、「ミツバチの生きる環境、蜜源についてーデニングから森づくりまで~」というテーマで、蜜源となる樹種の紹介やミツバチや生物にとっての森や環境の理想と現実の姿についての講演がされた。
 その後、農学部森林緑地環境科学科学科長の光田靖教授が講演し、「ミツバチの好むランドスケープのデザインとそのための人工林から天然林への再転換技術」というテーマで、伐採が進む人口林をどのように広落葉樹のある天然林にしていくか、その手法や課題について説明された。また綾町での日向夏とニホンミツバチの調査研究の動向紹介では、近年のニホンミツバチの減少の実態も報告された。

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みつばちの森づくりの様子の紹介
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講演する佐々木正巳名誉教授


 佐々木名誉教授と光田教授の対談では、蜜源樹種の苗木づくり体制や、国有林の方針転換への道筋、ガーデニングなど身近なところから蜜源を意識する民意の進歩などについて意見が交わされ、環境づくりを特定地域だけではなく、全体に広げていくことの重要性について話された。また、全国に趣味でミツバチ飼育をする愛好家が増えていることで、ミツバチを鍵にした環境づくりへの多様な発想に期待が寄せられた。

 参加者からはチャット機能を使って多くの質問があり、オンラインながらも双方向に交流する講座となった。
 宮崎大学では、このような地域との連携活動を積極的に推進し地域貢献するとともに、オンラインでの講座開催による全国への発信を進めることとしている。

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講演する光田教授
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参加者との記念撮影

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