【開催報告】おはなシゴト。×留学生「企業を知ろう!宮崎を知ろう!留学生のための企業見学バスツアー」
こんにちは!Capa+でおはなシゴト。を担当しています桑畑と北原です。12月20日に実施したおはなシゴト。×留学生「企業を知ろう!宮崎を知ろう!留学生のための企業見学バスツアー」のレポートをお送りします!昨年に続き2回目のバスツアーでした。留学生の楽しんでいる様子も、企業さんのお声も、実施背景も丸っとお伝えしちゃいます!
※留学生を含む、日本語を学んでいる方も本記事を読まれることを考え、読み仮名をつけております。
目次
おはなシゴト。とは?
「お話し」+「お仕事」=おはなシゴト
それに、「まるーく円になって座る」「まるっと色々なことが聞ける」の意味を込めて「。」
おはなシゴト。は多種多様な宮崎の企業で活躍する方々と気軽に交流出来る場です。
採用のための企業説明会などとは異なり服装自由!事前知識なしOK!
(企業の方も、ラフな服装で参加されます。)
ドリンクやお菓子を食べながらリラックスして参加出来ます♡
様々な働き方に触れることで、将来の自分の可能性を広げてみませんか?
おはなシゴト。×デジタル人財育成コンソ 参加者レポートはこちら
2023年バスツアーの開催報告はこちら
「おはなシゴト。」は、月に1回程度開催しており、普段は椅子に座ってお話します。今回は、大学を飛び出して実際に働く現場を見に行きました!
2024.12.20 バスツアー開催(かいさい)!
概要
日 時:2023年12月20日(水曜日) 8:30~17:00
訪問企業:フェニックスリゾート株式会社、株式会社加藤えのき
参加人数:8名 6カ国 ※ボランティア日本人学生含む
参加学部:宮崎大学(地域資源創成学部、教育学部、農学部、教育学研究科、工学研究科、地域資源創成学研究科)
主 催:宮崎県産業人財育成プラットフォーム、宮崎大学 地域人材部門・国際連携課
協 力:公益財団法人宮崎県国際交流協会 通訳ボランティア1名含む
内容
フェニックスリゾート株式会社にて
①海外出身の社員さんや留学経験のある社員さんと交流
普段の業務内容や仕事のやりがい、日本で働くことの楽しさ・苦労、海外での経験が自国でどう活きるかなどお話しいただきました。その後、留学生からの質問タイムでは、「海外からのお客さんへの対応で気を付けている事はなんですか?」「留学して学んだことと別の分野への就職はどう思いますか?」など多くの質問があり、NG無しでたくさんお答えいただきました。ありがとうございます!
②館内見学
43階の海が見えるチャペル「エル・シエロ」やスイートルーム、宿泊者限定ゾーンの「レタールーム」「THE LVING GARDEN」を見学しました。普段利用されているお客さんの様子を聞いたり、そのエリアが出来た経緯などを聞いたりしました。スイートルームの1泊の値段を聞いて、みんなびっくり!留学生は「帰国して、いっぱい働いて偉くなったら泊りに来よう!」と言っていました。笑
株式会社加藤えのきにて
①会社紹介、えのきの製造工程についてビデオ鑑賞
社屋のおしゃれさに感動し、入る前に写真撮影をしました。その後、案内してくださる社員さんとのご挨拶をして、会社の歴史や、現在の事業内容、えのきの製造工程についてのビデオを見ました。この後の工場見学に向けてわくわくが高まります!
②工場見学
普段から実施されている工場見学の内容に加え、「工学部の学生さんだったらこんな話をすると面白いよね?」とのお気遣いをいただきプラスアルファの情報をたくさんお伝えしてくださいました。えのきの生産は大規模化が進んでおり、機械やITの技術が必須なのですね!
③海外出身の社員さんと交流
移動中のひとこま
移動のバス車内では、「日本の就活事情クイズ」をしました。(公財)宮崎県国際交流協会の髙栁さんから、「選考時、何分前に会場に到着すると良い?」「面接時に、質問を聞き返しても良い?」「面接終わりのお辞儀の角度は何度?」など様々なクイズが出題されました。日本の就活独自の慣例があることを留学生の皆さんに知ってもらう良い機会になりました!
クイズの中でも特に、「お祈りメールってどゆこと?」「お辞儀の角度に違いがあるの!?」のリアクションが大きかったです。絶対に知っておかないといけない訳ではないけれど、知っておくと役立ったり話のネタになる知識も混ぜて、留学生が楽しめるように準備してくださった髙栁さん、ありがとうございます!
参加者の声
学生(原文ママ)
■農学部4年 中国からの留学生
今日は2回目な人です。参加者は去年より少なくなりましたが、メディアの方が大勢にいて、企業の方もまじめに説明してくれて、非常に感動しました。宮崎は外国人に働きやすい環境が整えていることを感じました。能力と技術があれば宮崎から世界の舞台に行く可能性も感じました。今年は自分宮崎大学の最後の年ですが、また今後の留学生たちのご活躍を楽しみにしています。こんな企業を見学できるツアーを企画してくれて誠にありがとうございました。
■農学部3年 タイからの留学生
今日のバスツアーで、(シーガイアリゾート)ホテルと((株)加藤えのき)エノキファームを見学できたのは、とてもいい経験になりました。ホテルでは、かつてホテルで働きたいと思っていたことを思い出させてくれました。またホテルで働きたいと思うようになりましたし、そこでたくさんの情報を得ることができました。
■工学研究科2年 インドネシアからの留学生
日本の会社を訪問し工場見学できたことはとても興味深いです。この経験は私の仕事に対する視野を広げ、間違いなく日本で働きたいと思うようになりました。
■教育学部1年 ボランティア日本人学生
ある目的のために参加したのではなく、参加すること自体が目的であったが、挑戦して良かった。留学生向けの話が多かったが、日本人にも通ずることもあり、多くの学びを得た。なかでも、挑戦することの大切さや、国際交流のメリット(文化の違いを通じて広い視野を得ることが出来る)を学んだ。
交流メインのバスツアーと考えていたが、実際に参加すると交流は自然とでき、企業見学がメインであった。もっと英語スキルが求められるとかまえていたが、そのようなことはなく、すこしゆっくり日本語を話すことを覗いて、抵抗なく交流が出来た。英語スキルが無くとも交流が出来る安心感を得た一方で、話せればもっと楽しく、そして深い交流が出来ると感じた。 私は英語科ではない教員志望だが、最低限のコミュニケーションができる程度のスキルを身に着けたい。そのためにも今後もこのようなイベントには積極的に参加したいと感じた。
企業
■株式会社加藤えのきさまより
外国人留学生の工場見学につきましては
第一に、留学生に対する国際交流の促進。私たちは留学生との交流を通じて異文化理解を深めることが重要であると考えています。工場見学は、日本の産業や技術に触れる絶好の機会であり、留学生が日本の産業界や技術の発展について学ぶことができます。
次に、技術の共有と学習の機会を提供。留学生が工場を見学することによって、現代の製造業やプロセスの実際を目の当たりにすることができます。また、留学生の国や文化における技術や製造業に関する知識も共有できると思います。技術の共有と学習は、両国の関係を強化し、お互いの成長につながると信じています。
更に、将来の国際的なビジネスや雇用の可能性を追求。工場見学は、留学生が将来のキャリアにおいて役立つ知識や経験を得るための重要なステップとなります。また、工場見学を通じて、留学生が日本企業や就労の機会について具体的なイメージを持つことができるはずです。
以上の理由から、外国人留学生の工場見学が無事に終了できたこと大変嬉しく思います。
加藤えのきさまのyoutubeでも、バスツアーの様子を紹介いただきました コチラ
運営スタッフの話~実施に至った背景から、当日の裏話まで~
ここでは、企画・運営にご協力いただいたお二方にも入っていただいて、インタビュー形式でお送りします!
宮崎大学国際連携課の立野です。昨年に引き続き、2回目の運営参加です。普段は、留学生の窓口をしています。
(公財)宮崎県国際交流協会の髙栁です。昨年は宮大スタッフとしての参加でしたが、今年度より所属団体のスタッフとして本バスツアーに協力しています。普段は宮崎県内での地域日本語教育事業を担当しています。
今回、開催に至った経緯や、準備段階での裏話があればお願いします!
昨年度、大好評だったバスツアーを、今年も実施しようと国際連携課と(公財)宮崎県国際交流協会さんへお声がけさせていただきました。宮崎に留学に来た学生にまずは宮崎の企業・産業を知ってもらうこと、そしてその現場を見て自身が働くイメージを少しでも持ってもらうことを目的としています。
当日は、当協会の「通訳ボランティア制度」を活用いただき通訳ボランティア(英語)1名がバスツアーに加わりました。事前に企業との打ち合わせ等入念な準備をしていただきました。訪問当日は様々な場面で企業と留学生のことばや企業文化の理解への橋渡し役として大活躍!バスツアーの成功に大きく貢献していただきました。
企業選定時に、留学生にアンケートを取り「宮崎県内の企業の名前を知っているか?」「見学に行ってみたい企業はあるか?」「興味のある産業・分野は?」を聞いたうえで決定できたことがとても良かったですね。留学生が知っている企業はバラエティーに富んでいましたね。特に、観光・工業分野と農業×ITの分野では、留学生からの関心も高かったです。あいにく、見学出来なかった企業は、企業パンフレットを参加者に渡しました。
当日、どんな場面が印象的だったでしょうか??
昨年に続いて今回も参加させていただきました。参加者は前回より若干下回ったものの、将来の日本就職を目指す意欲の高い留学生がより多く参加したと感じました。今回、特に印象に残ったのは、受入企業の皆さまが留学生に対し、少しでも具体的な情報を提供しようと尽力してくださったことです。留学生も熱心に耳を傾け、積極的に質問を投げかける様子がうかがえました。地元企業と留学生とをつなぐ本バスツアーの意義を改めて感じました。
昨年度に引き続き本バスツアーに参加し、全体を振り返ると前年度と同様にたいへんに充実した内容のバスツアーだったと感じています。印象に残ったことは多くどれか1つを取り上げるのは難しいのですが、今年は特に現場で働くトップの方から、外国籍従業員までじっくりと対話をする時間が多く、宮崎で将来働くイメージをしっかりと捉えた留学生が多かったように感じます。ファーストステップとしての宮崎の企業を知る、そのお手伝いができうれしく思っています。
留学生同士の交流が多く生まれていたことが印象的でした。バス車内での自己紹介に始まり、企業見学時もコミュニケーションを多くとっていました。異なる言語を使う学生同士でも日本語や英語を共通言語としつつ、通訳者も交えて話をしており、学生同士の新たな接点が出来るのも本ツアーの醍醐味の一つだと再認識しました。余談ですが、母語の話になるとついつい「スラング」や「方言」を教えてにやっとするのは万国共通なのだなと思いました。
最後に、髙栁さんは参加を検討される企業さんへ、立野さんは参加を迷っている留学生へメッセージをお願いします!
宮崎県内だけでなく、全国でもなかなか突出した取り組みなのではないかと思っております。宮崎県でも外国人労働者の数は増えており、今後もその兆候は続くと思われます。バスツアーを通じて、まずは宮崎県内の留学生の方と接点をもち、自社の強みや認知度などをいつもと違う目線で認識してみるのも良いのではないでしょうか。
普段のキャンパスライフでは触れることのない情報や、企業の内部を見ることも出来ます。また、参加した他の学生とも交流出来ます。せっかく宮崎に留学に来ているので、勉強や観光以外にも県内の企業にも目を向けてみると、より多くの視点から宮崎を知ることが出来ると思います。おはなシゴト。は「気軽に参加」することを大事にしていると伺っているので、まずは参加してみると良いと思います。
お二人とも、企画・運営へのご協力ありがとうございました。留学生や外国人を支援してきたお二人と共につくってきたからこそのバスツアーでした。特に、言葉の面・外国人材ならではの就活への意識付けやプロセスの説明などでは、お世話になりました!(担当者は二人とも宮崎弁以外は苦手です汗)ぜひまたよろしくお願いいたします!
メディアにも取り上げられました
県内3局に当日(2023.12.20)のニュースとして取り上げていただきました。
(URL内の動画は、一定期間で閲覧不可になる可能性がございます)
NHK https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20231220/5060017153.html
UMK https://www.umk.co.jp/news/?date=20231220&id=21680
MRT https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/905063?display=1
※宮崎大学内での報告記事はこちら https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/international-info/post-1109.html
最後に
企画・運営にあたり、多くの皆様にご協力いただきました。ありがとうございました!