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中村講師が日本初等理科教育研究会の論文賞を受賞

本学教育学部理科教育講座の中村大輝講師が、日本初等理科教育研究会の論文賞を受賞した。本賞は中村講師が日本初等理科教育研究会の研究紀要第99号にて発表した「定性実験と定量実験の結果を関連づけながら多面的な考察を行う理科授業の効果」の研究内容が理科教育の推進に大いに寄与するものであるとして表彰されたものである。

本論文では、小学校第6学年の「土地のつくりと変化」および「電気の利用」の単元において、定性実験と定量実験を組み合わせた授業の効果を検討し、児童の考察の妥当性向上に寄与することを明らかにした。研究の成果として、(1) 定性実験と定量実験を組み合わせることで、それぞれの弱点を補い合えること、(2) 直列型の展開(定性実験の後に定量実験を行う)では客観性の向上に寄与すること、(3) 並列型の展開(定性実験と定量実験を同時に行う)では証拠の十分性が増し、より妥当な考察を導けることが示された。本研究の成果は、児童が科学的に妥当な推論を行うための授業デザインに関する重要な知見を提供するものであり、理科教育の理論と実践の双方に貢献することが期待されます。IMG_1958.JPG

中村大輝講師(左)が戸ヶ﨑泰子教育学部長に受賞を報告


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