宮崎大学
ニュースリリース

宮崎大学を含む研究チームが STI for SDGsアワードの優秀賞を受賞~防災と環境を両立する「蛇籠技術」~

2021年10月27日 掲載

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この度、高知大学自然科学系理工学部門の原忠教授、静岡理工科大学土木工学科設置準備室の中澤博志教授、宮崎大学工学部工学科土木環境工学プログラムの末次大輔教授を含む研究チームの取組が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施するSTI for SDGsアワードで優秀賞を受賞しました。



1.「STI for SDGs」アワードとは
JSTが実施する、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取組を表彰する制度(2019年度創設)。本制度を通じ、当該取組のさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、SDGsの達成に貢献することを目的としています。(https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/

2.受賞した取組
取 組 名:「防災と環境を両立する「蛇籠技術」の普及に向けた機関横断型の取り組み」
取組概要:
近年、大規模災害が増加傾向にあり、水害や地震などによる土砂災害の発生は人々の生活と生命を脅かす大きな問題となっています。本取組では、高知大学、静岡理工科大学及び宮崎大が連携し、伝統的土木技術「蛇籠」の耐震性を参画機関の強みを生かしながら定量的に分析し、科学的知見から解明しました。さらに、耐震性を高める資材選定や設計、施工法を特定するとともに、安価で技術力も問われない環境に配慮した土木技術として技術普及を目指し、国内外への展開を実施してきました。

3.受賞理由
本取組は、持続可能性が高いことや最新の技術でなくとも STI の活用により社会課題の解決に貢献できる好事例となること、住民参加型の活動へ発展可能なことなどが高く評価されました。また、伝統的な土木工法により水害や土砂災害などの気象災害に対するレジリエントな対応が可能であることは、柔と剛の両面を組み合わせた災害対応のひとつの選択肢になり得、SDGs 1、9、11及び17の達成に貢献する取組として広く展開できることが期待されます。

4.表彰式等
JST主催のサイエンスアゴラ2021内で、令和3年11月3日(水)19時~ 21時に受賞発表イベント(オンライン)が行われます。当日の様子は後日サイエンスアゴラ公式サイトにてアーカイブ配信されます。(https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2021/




蛇籠プロの概要(プレス用参考資料).jpg

蛇籠プロの概要(プレス用参考資料2).jpg



〇研究者データベース
末次 大輔 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/46_ja.html

・プレスリリース 2021.10.27
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20211027_01_press.pdf

・Myaoh.TV宮崎大学公式チャンネル
「地球環境と調和する地盤の技術~「木」を使う軟弱地盤対策技術~」工学部・末次 大輔
https://www.youtube.com/watch?v=fY11EWaU4jo

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