宮崎大学
ニュースリリース

オミクロンBA.2株のウイルス学的特徴が明らかに! ~コロナ"オミクロン株"に関する研究成果が発表されました~

2022年05月10日 掲載

新型コロナウイルス「オミクロン株」に関する研究成果が発表されました。
研究成果は、2022年5月1日に米国科学雑誌「Cell」オンライン版で公開されました。
掲載論文の共著者として、農学部獣医学科 齊藤 暁 准教授が名を連ねています。
また、獣医学科5年の田中友理さんとバトラー田中英里佳さんも学部生ながら共著者として名を連ねています!

SARS-CoV-2 オミクロンBA.2 株のウイルス学的性状の解明

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、2022年4月現在、全世界において5億人以上が感染し、600万人以上を死に至らしめている、現在進行形の災厄です。現在、世界中でワクチン接種が進んでいますが、2019年末に突如出現したこのウイルスについては不明な点が多く、感染病態の原理やウイルスの複製原理、流行動態の関連についてはほとんど明らかになっていません。

東京大学医科学研究所システムウイルス学分野の佐藤佳教授が主宰する研究コンソーシアムは、新型コロナウイルスのひとつである「オミクロンBA.2株」のウイルス学的特徴を、流行動態、免疫抵抗性、および実験動物への病原性等の観点から明らかにしました。

主なポイントは以下のとおりです。
◆昨年末に南アフリカで出現した新型コロナウイルス「オミクロン株(B.1.1.529, BA系統)」は、当初オミクロンBA.1株が全世界に伝播したが、現在ではオミクロンBA.2株への急激な置き換わりが国内外で進んでいる。
◆オミクロンBA.2株は、オミクロンBA.1株と比較してヒト集団内における実効再生産数が1.4倍高いことを明らかにした。

▽詳細はこちらから▽
・プレスリリース 2022/5/10
 https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20220510_02_press.pdf

・研究者データベース
 齊藤 暁 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100002260_ja.html

・宮崎大学農学部獣医微生物学研究室
 https://miyazakivetmicro-lab.jimdosite.com/

【原論文情報】
・Virological characteristics of the SARS-CoV-2 Omicron BA.2 spike_Cell
 https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(22)00533-5#%20

*新型コロナウイルス感染症COVID-19は、動物由来の感染症であると言われています。
 医学獣医学総合研究科のある宮崎大学では、「獣医学」から見た"ヒトへの感染症"の研究がしやすい環境が整っています。
 東進ハイスクール×宮崎大学「AI×農業・医学×獣医学!?分野を超えた学びに迫る!」
 https://www.youtube.com/watch?v=qWN2VR5_9TM(6分)

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