宮崎大学
ニュースリリース

新たな農薬開発に期待!~研究成果が発表されました~

2023年08月31日 掲載

新しい手法により植物の低温馴化能力を改変する物質を発見
-新たな農薬開発に期待-

温帯以北に生息する植物の多くは、死なない程度の低温に一定期間曝されると、次に襲ってくるさらに低い温度に対する耐性を獲得することが知られています。この現象は「低温馴化」と呼ばれ、動くことができない植物が備えている優れた性質です。
農学部植物生産環境科学科 稲葉丈人准教授の研究グループは、植物に作用する低分子化合物をスクリーニングする新しい手法を開発し、この手法を用いて植物の低温馴化能力を改変する物質を発見しました。この新手法の応用により、今後、新たな農薬の開発が可能になると期待されます。また、植物の低温センサーの実体解明にも道を拓くと予想されます。
この成果は、農学研究科農学専攻植物生産環境科学コース修士2年の北脇耕平さん(筆頭著者)および農学部植物生産環境科学科の学生が修士論文および卒業論文研究で行ったものです。研究成果は、世界的な植物科学雑誌の一つであるPlant Physiology誌の2023年9月号に掲載されました!

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△ 新しい手法によるスクリーニング。各ウェル(96穴)には本葉が一枚ずつ入っている。
低温処理をすると発光するが、同定した化合物を入れたウェルは発光しない。

研究成果の主なポイント

成熟期の植物の成長・発達に影響する化合物のスクリーニングと同定は、環境適応をはじめとする植物の生存戦略のより深い理解を可能にします。
今回、植物に作用する化合物をスクリーニングする新しい手法を開発し、この方法を用いて植物の低温馴化能に影響を与える化合物を同定しました。
新手法により、今後、新たな農薬の開発などが可能になると期待されます。

▽詳細はこちらから▽
・プレスリリース 2023/8/31
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20230831_01_press.pdf

【論文情報】
論文タイトル:Chemical screening approach using single leaves identifies compounds that affect cold signaling in Arabidopsis
著者:Kohei Kitawaki, Ryota Mihara, Saori Kamimura, Akito Sato, Mari Ushiyama, Yasuko Ito-Inaba, Takehito Inaba
掲載雑誌:Plant Physiology
DOI:https://doi.org/10.1093/plphys/kiad280

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