宮崎大学
ニュースリリース

九州山地で起きている土壌侵食による土壌微生物相の変化はさらなる土壌侵食が起こる可能性を示唆

2023年10月20日 掲載

九州山地で起きている土壌侵食による土壌微生物相の変化は さらなる土壌侵食が起こる可能性を示唆している

宮崎大学 農学工学総合研究科 資源環境科学専攻 博士課程の陳 富嘉と、九州大学 大学院農学研究院の片山 歩美助教らの研究チームは、宮崎県と熊本県にまたがる九州脊梁山地における土壌侵食が、森林内の土壌微生物相を変化させていることを明らかにしました。

九州脊梁山地ではシカによって森林下層の植物が食べられてしまい、その後の土壌侵食がよく見られています。

土壌微生物相(土壌内における微生物の構成)は、土壌中の有機物分解や植物との栄養受け渡しなどを通じて、森林生態系の物質循環などに重要な役割を果たしていますが、これまで森林内での土壌侵食がもたらす土壌微生物相の変化や土壌生態系への影響については分かっていませんでした。


【発表のポイント】

20231020_1.png

図1 調査を実施した3つのエリアの概況(上段)。
下段は土壌侵食によってひどく根っこが露出している箇所。
撮影者:片山歩美(上段左)、陳富嘉(上段中央)、徳本雄史(上段右、下段)

▽詳細はこちらから▽

・プレスリリース 2023/10/26
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20231020_03_press.pdf

【原論文情報】
掲載誌:科学雑誌「Journal of Forest Research
論文タイトル: Effects of soil environmental changes accompanying soil erosion on the soil prokaryotes and fungi of cool temperate forests in Southern Japan
DOI: http://dx.doi.org/10.1080/13416979.2023.2265006
オンライン出版日: 20231010

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