ニュースリリース
2022年09月04日 掲載
本学工学部田村宏樹教授を中心とする研究グループは、宮崎県の「先端技術研究開発促進・人材育成支援事業」の支援を受け、腰部にかかる負担を数値化して表示するアプリケーションを開発しました。このアプリは、胸ポケットにスマートフォン(i-phone)を入れておくだけで、腰部にかかる負担をリアルタイムで数値化し、負担が一定以上であることを通知する機能を有しており、腰痛予防に貢献することができるものと期待され、令和4年9月2日(金)に記者説明会を行いました。
近年、業種に関わらず労働時の腰痛が問題視されています。厚生労働省は、腰痛を効果的に予防するために労働環境を整備、管理し、継続的な取り組みの必要を示しています。今回研究開発したアプリは、胸ポケットに入れたスマートフォンに搭載されている加速度センサ及びジャイロセンサを用い、腰部負担をリアルタイムに数値化する技術を用いています。スマートフォンにより計測される振動を用いて、人の状態を推定し、それに加えてユーザの身体情報を活用して、推定式により腰部負担を算出します。
9月1日より、体験版として無償で公開していて、どなたでもご利用いただけますので、多くの方々にご利用いただくとともに意見をいただきながら、より完成度を向上すべくブラッシュアップをしていきたいと考えています。
* 腰痛予防デジタルヘルスアプリ「よーぶくん」は、宮崎県の「先端技術研究開発促進・人材育成支援事業」の支援等を受け、国立大学法人宮崎大学・株式会社デンサンによる共同開発です。また、本アプリに組み込まれているアルゴリズム開発・研究はJSPS科研費21K11980の助成を受けたものです。
▼紹介YouTube : スマートフォンとウェアラブルデバイスを用いた腰痛予防デジタルヘルスアプリ https://www.youtube.com/watch?v=Nqn84FVYK4M
▼特許第6928939号 : 発明の名称:姿勢特定システム、姿勢特定方法、及び、姿勢特定プログラム 特許権者:国立大学法人 宮崎大学 発明者:田村 宏樹
▼参考論文 A Study on the Lumbar Burden Evaluation of Work using One Smartphone Hiroki Tamura, Keiko Sakurai, Koichi Tanno, Yasufumi Fuse Journal of Robotics, Networking and Artificial Life 5 ( 3 ) 173 - 179 2018年12月
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