宮崎大学
ニュースリリース

第13回宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター国際シンポジウムを開催

2023年09月04日 掲載

2023年829日(火)、宮崎大学330記念交流会館において、第13回宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター(CADIC:Center for Animal Disease Control)国際シンポジウム「食料安全保障と持続可能な畜産のために私たちは何をすべきか?」を開催し、オンラインも含めて130名を超える皆様にご参加いただきました。

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△ 冒頭挨拶をする鮫島浩宮崎大学長

まず、第1部において、カンザス州立大学(アメリカ)・ベンハー大学(エジプト)・ 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)動物衛生研究部門の3カ国3機関の講師に、「養豚場への侵入を防止するためのアフリカ豚熱対策」「エジプトにおける口蹄疫の現状と今後の展望」「野生動物が保有する家畜の病原体の調査のあり方と実際」と題して、産業動物の悪性伝染病に対する世界的な取り組みを紹介していただきました。

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△ Pogranichniy博士(カンザス州立大学)

2部では、CADICと国際共同研究プロジェクトを実施しているタイの動物感染症研究機関から、産業動物防疫に関する最新の研究知見を報告していただきました。

また、同日に開催した、国際産業動物防疫コンソーシアム会議では、CADICが培ってきた防疫研究の成果や国内外の研究ネットワークをこれからの産業動物感染症制御にいかに役立てていくか、活発な意見交換が行われました。

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△ 座長を務めた岡林教授(右)・目堅准教授(左)

宮崎県では、2010年に発生した口蹄疫により、約7万頭の牛と約22万頭の豚が殺処分されるという未曾有の惨事に見舞われたことから、2011年に、日本で唯一の産業動物感染症を専門に扱う研究センターとしてCADICが開設されました。CADICでは、アジアにおける産業動物感染症の研究拠点として最先端の研究を推進するとともに、国際協力機構(JICA)や県などと連携しながら人材育成を行い、日本のみならず海外からも多数の学生や研究者を継続的に受け入れています。また、設立以来、年1回の国際シンポジウムを開催してきており、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ、アフリカ豚熱などの悪性産業動物伝染病に関する最新の知見や情勢などを提供してきました。

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△ 会場の様子

CADICでは、引き続き、産業動物感染症制御に関する先端研究に取り組み、産業動物防疫活動においてグローバルに活躍できる人材の育成に努め、本県をはじめとする畜産業の発展に貢献してまいります。

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